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山形いのちの電話、資金不足 支援の輪続けてこそ

2018年01月19日 14:52
 自殺防止を目的に人々の悩みを聞く「山形いのちの電話」が慢性的な資金不足に陥っている。企業や個人からの寄付で運営しているが、支援者の高齢化が進み後援会の退会者が出るなど金額は減少傾向にある。運営費の収支は長年赤字が続き、事務局の担当者は「このままの状態が続けば存続は厳しい」と頭を抱える。

 いのちの電話は全国に49あり、山形は今年で24年目を迎えた。年中無休でボランティアの相談員が電話相談に応えている。相談件数は増え続け、2017年は約6万件の着信があった。開局以来、受けた相談は15万件を超える。活動の必要性が認識されるに伴い支援の輪が広がり、今では県内外約300の個人や企業が後援会員として資金面で支え、16年度には約800万円の寄付があった。

 一方、運営費の収支は10年以降おしなべて赤字が続いており、積立金を取り崩しながら活動している状況だ。事務局によると、運営には備品の購入などで年間約1千万円が必要となる。しかし、収入の約8割を占める寄付金は右肩下がりで、特に個人の支援者による寄付は00年前後をピークに減少に転じ、16年度は半分以下にまで落ち込んだ。

 支援者はどんな思いで善意を寄せているのか。開局当初から寄付を続けている県内のサービス会社は「命を救うという大変意味のある活動を絶やしてはいけない」と語る。ある食品会社は「人々に喜んでもらうというわが社の社風から活動に賛同した」。県内に住む男性(49)は勤務する生命保険会社を通じての他、個人でも寄付しており「本県が自死率全国7位という現状を知った。生死に関わる仕事をしているので自殺防止の手助けがしたい」と話す。

 山形いのちの電話事務局の担当者は「これまで支えてくれた方々がいたからこそ活動を継続できた。その思いに応え、悩みを抱える人々に寄り添う存在であり続けるために、もう少し力を貸してほしい」と話している。問い合わせは山形いのちの電話事務局023(645)4377(平日午前10時~午後4時)。

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