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シベール(山形)経営改善進む 赤字幅縮小、業績回復の兆し

2018年01月21日 12:52
経営改革を進めているシベール。アップルパイ、ラ・フランスパイ、ラ・フランスガレットの新商品は好調な売れ行きだ=山形市・シベールファクトリーメゾン
経営改革を進めているシベール。アップルパイ、ラ・フランスパイ、ラ・フランスガレットの新商品は好調な売れ行きだ=山形市・シベールファクトリーメゾン
 洋菓子製造販売のシベール(山形市、黒木誠司社長)が黒字転換を目指し、経営改革を進めている。2017年8月期決算まで2期連続赤字を計上したが、新商品開発と販路拡大に力を注ぎ、地場食材を使った商品を武器に巻き返しを図る。これまで投入した新商品の売れ行きは好調で、17年9~11月の売上高は予想を超え、赤字幅が縮小し、回復の兆しが見えてきた。

 シベールは1966(昭和41)年、山形市で創業。「ラスク」を94年に量産化すると全国的大ヒット商品になり、2005年にはジャスダックに株式を上場した。だが、後発の競合他社がラスクを売り出し、消費者の好みが多様化すると、売り上げは伸び悩んだ。

 黒木社長は「社内はラスクの成功体験への思いが強く、続くヒット商品がなかなか生まれなかった」と振り返る。通信販売の不振も響き、他メーカーと同じように、宅配業者の配送料値上げも追い打ちを掛けた。

 業績回復を目指し、新たに策定した中期事業計画(17年9月~20年8月)では課題を分析。販路開拓、新商品開発の2本柱で経営を立て直す方針を示した。

 経費削減の一環で不採算店舗を整理し、直営店は東京から撤退。通販による全国販売網を維持しつつ、原点となる山形市周辺や、伸びしろがある仙台市にターゲットを絞った。また、外商部を新設して販売体制を強化し、新たな販売チャンネルの開拓、法人需要掘り起こしにも取り組んだ。

 商品は地元産食材にこだわり、「最高の旬」「選べる楽しさ」をコンセプトに、四季折々の果物を使う菓子の開発に取り組んでいる。スケールメリットを生かし、プレミアム感のある菓子を手頃な価格で提供する。ラスクに並ぶ看板商品を生み出す基盤を整えた。

 成果は早速現れた。県産リンゴのジャムを使った「シベール畑のアップルパイ」は昨年11月17日に発売し、2カ月弱で約7万個を販売する人気ぶり。同じ頃に本格投入した「山形ラ・フランスガレット」は2カ月で約3万個を販売。JR東日本、くだもの畠(高畠町)と開発した「山形ラ・フランスパイ」は昨年12月15日に発売し、1カ月弱で約3万個を売り上げた。

 不振が続いた通信販売は顧客へのきめ細かい販売促進でてこ入れを図り、持ち直しつつある。「麦工房」から「シベール」へのブランド統一、配送料値上げが顧客に浸透すれば、改善はさらに進むと見込む。

 今年に入り、全社員対象の計画説明会を開き、意識統一を図った。改革は始まったばかりだが、黒木社長は「社員の気持ちを一つに結集し、必ず結果を出す。安定的経営体質をつくる」と力を込める。今後も新商品を市場投入し、さらに再生を加速させる考えだ。

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