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4月の蔵王樹氷、89年前の貴重写真 山形の男性所有

2018年02月09日 11:52
1929年4月上旬に撮影された蔵王の樹氷の写真を示す柳沢文孝教授=山形市・山形大小白川キャンパス
1929年4月上旬に撮影された蔵王の樹氷の写真を示す柳沢文孝教授=山形市・山形大小白川キャンパス
 約90年前の蔵王の樹氷は春でも成長―。蔵王周辺の自然環境を調べる山形大の柳沢文孝教授(地球化学・環境化学)が、1929(昭和4)年4月上旬に地蔵岳周辺で撮影された樹氷群の写真を2枚入手した。春の樹氷を撮った写真は過去に例がなく、この年代の樹氷の写真が現物として存在するのも珍しいという。樹氷を観光資源として再認識する動きが県内で広がる今だからこそ、温暖化を防いで保護していく重要性を強調している。

 写真は、山形市旅篭町1丁目の高山治男さん(78)が所有していた。旧制山形高等学校などに勤務していた父の英夫さんが蔵王を訪れ、友人に写してもらった写真で、大きさは縦25センチ、横30センチほど。英夫さんは「メモ魔」(治男さん)との性格で、裏に撮影時期と場所、撮影者がはっきりと記されている。

 樹氷に関する柳沢教授の研究を山形新聞などで知り、「何か役に立てれば」と、このほど上山市の上山城で開かれた柳沢教授の講演会の際に手渡した。

 現在では4月に樹氷を確認するのは難しいというが、写真では大きく育っていることが分かる。柳沢教授によると、1929年の山形市の4月の平均気温は約8度だったのに対し、現在は11度ほどに上昇している。蔵王の気温は平地よりも9度程度低いことから、90年前の4月上旬は氷点下となる計算で、樹氷が育つのに適した環境だったという。

 柳沢教授が把握している樹氷に関する最も古い写真は、1921(大正10)年の物。だがこれは出版物に掲載された写真で、今回は写真そのものが残っているケースとしても価値が高いという。高山さんは「研究の役に立てば父も喜ぶと思う。蔵王の発展につながり、多くの人にスキーを楽しんでもらえるきっかけになれば」と期待している。

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