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心一つ、北村山が3位 全国高校スキー、距離男子40キロリレー

2018年02月09日 11:55
 第67回全国高校スキー大会は最終日の8日、岐阜県高山市の飛騨ほおのき平スキー場などで3種目が行われた。県勢は距離男子40キロリレーで北村山(渡辺啓豊、佐藤凌、大類啓斗、石山柊平)が1時間53分32秒6で3位に入った。

 アルペン女子回転では越後英美華(日大山形)が合計タイム1分42秒92で5位、6位に五十嵐紫乃(山形中央)、9位に宮沢莉央(日大山形)が続いた。距離女子15キロリレーの新庄北(須賀愛依、岸桃加、三浦星)は9位だった。

 学校対抗では女子の日大山形が5位に入った。

〈距離男子40キロリレー〉北村山の1走渡辺啓豊(右)が2走佐藤凌にリレーする=岐阜県郡上市、デイリー郡上・牧歌の里クロスカントリーコース
〈距離男子40キロリレー〉北村山の1走渡辺啓豊(右)が2走佐藤凌にリレーする=岐阜県郡上市、デイリー郡上・牧歌の里クロスカントリーコース
個人種目の無念ぶつけ力走
 大雪に苦しんだ前日までとは打って変わり、晴天が広がった最終日。距離男子40キロリレーの北村山は、振るわなかった個人種目の悔しさをこのレースにぶつけた。「このままでは終われない」というメンバーの意地が、同校7年ぶりの表彰台を呼び込んだ。

 個人種目で入賞ゼロに終わった前夜、男子部員8人が泊まる部屋で、誰とはなしに思いをぶつけ合った。そして「明日は楽しく走ろう」「いつも通りにやれば絶対に大丈夫」。心のベクトルが一点に向いた。前回大会は8位入賞で目標の表彰台に届かず、メンバーに笑顔はなかった。目標をさらに上の「優勝」に設定して厳しい練習を積んできた。その道のりを再確認した。

 1走渡辺啓豊は「今年1番の走り」と自賛する力走で3位でリレーした。2走のエース佐藤凌は10キロクラシカル王者らで形成する先頭集団で一時トップに立つ執念を見せた。3位で受けた3走大類啓斗は「最低限の仕事ができた」と、5位でアンカー石山柊平へ。3人の思いを受けた石山は平常心を保った滑りで2人を抜き去り、主将の責任を果たした。

 「個人種目では気負いがあり、自分で自分たちを追い込んでいた」と杉沼智監督は分析する。しかし、全員の思いが一つになったリレーで、4人は重圧から解き放たれたように躍動した。目標の1位は少し先だった。それでも1年前とは違い、メンバーは晴れやかな笑みをたたえていた。

〈距離女子15キロリレー〉9位入賞を果たして喜び合う新庄北の左から2走岸桃加、1走須賀愛依、アンカー三浦星
〈距離女子15キロリレー〉9位入賞を果たして喜び合う新庄北の左から2走岸桃加、1走須賀愛依、アンカー三浦星
1年生トリオ、新庄北9位
 距離女子15キロリレーは、1年生3人で臨んだ新庄北が9位に入賞した。アンカーの三浦星は今大会を最後にマネジャーとしてチームを支えることを決めていた。フィニッシュした三浦の元に2人のメンバーが駆け寄り「よく頑張ったね」と喜びを分かち合った。

 三浦は昨年10月から2カ月間、過労などからの体調不良で練習を休んだ。「このままスキーから離れようと思った」というが、仲間の励ましもあり復帰することを決意した。同時に、今大会が競技者として最後の舞台になることも…。

 「星を思って最後まで諦めずに走れた」(1走須賀愛依)、「みんなのために頑張った」(2走岸桃加)。特別な思いがこもったレースを終え、抱き合った3人。その表情には、入賞できた喜びと、最後のリレーを終えた寂しさが交じっていた。

〈アルペン女子回転〉大回転の3位に続き、5位入賞した越後英美華(日大山形)=岐阜県高山市・飛騨ほおのき平スキー場
〈アルペン女子回転〉大回転の3位に続き、5位入賞した越後英美華(日大山形)=岐阜県高山市・飛騨ほおのき平スキー場
5位の越後(日大山形)、悔し涙
 大回転に続く表彰台が見えていただけに、涙が止まらなかった。女子アルペン回転で5位となった越後英美華(日大山形)は1本目で2位につけたが、2本目にゴール手前の緩斜面で減速した。「ミスが重なった。悔いの残る結果」と、目を赤く腫らした。

 1本目を終えた段階で、1位とのタイム差は大きかったが、庄司優監督からの助言は「下を見ず、上を狙って攻める」。2本目は旗門の間隔が狭くなり、難度が増した。板がぶれない安定感を見せていたものの、最後の緩斜面の入りでターンが遅れ、体勢を崩して失速。手痛いミスになった。

 連続の表彰台はかなわなかったが、庄司監督から「頑張ろうと思った結果」と声を掛けられ、表情が和らいだ。悔しさを感じる一方で、「夏場の練習で1本を全力で滑りきる体力がついた」と確かな手応えがある。「レースごとに、この日のために1年間頑張ってきたと思えている」と語るように、収穫の多い大会となった。

〈アルペン女子回転〉初入賞となる6位に入った五十嵐紫乃(山形中央)
〈アルペン女子回転〉初入賞となる6位に入った五十嵐紫乃(山形中央)
燃えた五十嵐(山形中央)、6位
 アルペン女子回転の五十嵐紫乃(山形中央)が最終学年で初入賞をつかんだ。日大山形勢の活躍に刺激を受け、1番スタートを十分に生かした。「素直にうれしい」と喜びをかみ締め、雪面に笑顔が映えた。

 大回転で日大3選手が入賞し、「頑張らないといけない」と燃えた。得意の回転はスタート順にも恵まれ、1本目は「板を動かし過ぎないように我慢した」。スピードの出る直線的な旗門設定で、丁寧な体重移動を心掛け、7位につけた。2本目は満足できる滑りではなかったものの、1本目の貯金も生きて順位を一つ上げた。

 県スポーツタレント発掘事業「YAMAGATAドリームキッズ」の1期生。全国中学校大会の回転で7位に入った実績を持つ。今大会まで入賞には縁がなかったが、3年間の努力が結実した。菊地勉監督と握手で健闘をたたえ合い、「苦しいことも多かったが、結果が出てやってきて良かったと思う」と晴れやかだった。

宮沢(日大山形)9位、2度目入賞
 アルペン女子回転の宮沢莉央(日大山形)が、大回転に続いて入賞した。上級生に割って入った1年生は「今の実力を試す機会になった」と語った。

 1本目が9位で、雪で視界の悪くなった2本目は順位を上げられなかった。ただ、2本目で順位を上げた選手も多く、「失敗のリスクが高い中、気持ちで負けてしまう。上位選手を見習いたい」と反省を口にした。同学年の選手が自分より上位に入り、闘争心が刺激された。「敗北感しかない。私の中ではそのことの方が大きい」と表情を引き締め、今月末の国体に向けレベルアップを誓った。

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