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同級生の2人、高め合い立った舞台 男子団体追い抜き

2018年02月19日 10:40
山形中央高最後の登校日、椿央監督(中央)と握手を交わすウイリアムソン師円選手(左)と一戸誠太郎選手(右)=2014年3月13日、山形市・同校
山形中央高最後の登校日、椿央監督(中央)と握手を交わすウイリアムソン師円選手(左)と一戸誠太郎選手(右)=2014年3月13日、山形市・同校
 平昌冬季五輪で18日、スピードスケート男子団体追い抜き1回戦に山形中央高で同級生だったウイリアムソン師円(22)=日本電産サンキョー=と一戸誠太郎(22)=信州大=の両選手が出場した。互いに切磋琢磨(せっさたくま)し、2014年の全国高校選手権で同校を初の学校対抗優勝に導くなど数々のタイトルを手にした2人。苦楽を共にしてきた無二の友が、五輪の舞台で躍動した。

2人の物語は未完
 先に注目を集めたのは全国中学大会5000メートル優勝などの実績がある一戸選手だった。天才肌で、高校1年時にユース五輪に出場するなど早くから活躍した。ウイリアムソン選手は地道に練習を重ねて力をつけた。短距離から段階的に中長距離へと移行し、一戸選手に肉薄した。

 山中央高の椿央監督が「力関係が逆転した」と振り返るのは3年時の全日本距離別選手権(2013年10月)。男子5000メートルでウイリアムソン選手が1位、一戸選手は2位に。14年ソチ冬季五輪の代表選考会ではウイリアムソン選手だけが切符を手にした。一方、悔しさを味わった一戸選手は大学3年時から盛り返し、今回は一緒に代表入りを果たした。

 トップを争い、時に明暗を分けた2人は、「同じ釜の飯を食った」絆で結ばれている。下宿先で同部屋だった高校時代は私生活でいたずらし合い、一緒に遊びに出掛けた。下宿先でそば打ちを教わった際には、のみ込みが早く見事なそばを完成させた一戸選手に対し、太めに仕上がったウイリアムソン選手は本気で悔しがり、ライバル心をむき出しにする一幕もあったという。

 椿監督は「認め合い、励まし合った。互いに同学年にいなかったら、あそこまで伸びなかった」と2人の関係性を説明する。

 個人の力量に加えチームの和が求められる団体追い抜き。大会前に一戸選手は「高校で一緒にやった師円とは脚を合わせられる」と話していた。18日のレースでは準決勝に進めず、目指したメダルには届かなかったが、21日には5、6位決定戦が待つ。親友、そして好敵手として高め合ってきた2人のライバル物語はまだ終わらない。

家族ら会場で声援、滑走を後押し
 男子団体追い抜きの会場では、ウイリアムソン選手と一戸選手の家族らが声援を送った。メダルを懸けた準決勝には進めなかったが、力のこもった滑走を温かく見守った。

 ウイリアムソン選手の父ポールさん(48)=北海道浦河町=と、一戸選手の父猛導(たけみち)さん(52)=北海道美幌町=は、それぞれ関係者と共にスタンドで応援団を形成。大声を上げ、世界と戦う息子たちの背を押した。

 2人は「3人とも緊張して動きが硬かった」と同じ印象を口にした。「タイムは良いと思うが、やはり五輪はレベルが高い」と猛導さん。ポールさんは「5、6位決定戦はもっとクールに、優勝チームより速いタイムを出して」と奮起に期待した。(平昌=報道部・五十嵐聡)

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