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低温大雪、県内に爪痕 水道管被害が大幅増、屋根の湿雪なお注意

2018年03月13日 11:25
屋根に積もった雪の重みで倒壊した家屋=新庄市
屋根に積もった雪の重みで倒壊した家屋=新庄市
 今冬は2月に低温の日が続いた影響で、水道管凍結や雪の重みによる建物倒壊が相次ぎ、県内各地に大きな爪痕を残した。3月に入って気温が上がり雪解けが進んでいるが、まだ、「2月の雪」が多く残っている。特に屋根の雪は水分を含んで重さが増し、専門機関によると、「見た目以上の重量」になっているケースもあるという。建物からの落雪や山岳部では雪崩の危険も高まっており、注意を呼び掛けている。

 山形地方気象台によると、今年の冬は2月が例年になく「寒かった」という。平均気温で比較すると、県内の各観測地でいずれも1度以上、平年より低い結果となった。特に米沢は同月の平均気温が1.8度も寒かった。降雪量は庄内、最上は平年より多い地域もあったが、ほかは平年並みか下回る状況。日中でも気温が上がらない日が続いたため、積もった雪が根雪となった。

 寒冷の影響で水道管が凍結、破裂する被害が各地で相次いだ。山形市では今冬最初の破裂被害を認知した1月12日から2月28日までの間に130件の被害を確認した。凍結被害の認知も180件に上り、市の担当課は「例年の3、4倍」と語る。比較的、古い家屋やアパートでの被害例が多いという。

 鶴岡市でも1月24日から2月28日までの間に凍結被害を263件確認しており破裂被害も412件あった。担当者は「2016年度が凍結26件、破裂72件だったので今冬は桁違いに多かった」と話す。

 屋根の雪による倒壊も相次いだ。県内でも有数の豪雪地帯の新庄最上地域。県最上総合支庁によると、今季の雪による建物の倒壊件数(2日現在)は9件で、前年同期比4件増。内訳は住家の一部損壊が2件、空き家や作業小屋などの非住家が7件(全壊4、半壊3)だった。

 9件は全て2月中に発生。防災科学技術研究所雪氷防災研究センター新庄雪氷環境実験所(雪氷研)の小杉健二雪氷環境実験室長は「今季は降雪量の多さに加えて、寒暖の差もあるため、雨が降ることもあった」と被害が続出している今季の特徴を指摘する。

 雨が降れば、雪は縮み、量が減ったように見えるが、重さは増す。1立方メートル当たりの雪の重さは真冬の新雪であれば約100キロだが、3月ごろの雪は自重で縮むことや雨の影響などで、約4倍の400キロになる場合がある。時間がたつにつれ、重くなっていく。今後、気温が上がり雨が降ればさらに雪の重さが増え、「倒壊の危険性が出てくる」と警鐘を鳴らす。

 大雪後の降雨には特に注意が必要だ。雪の重みが増すだけでなく、滑りやすくなって落雪の危険性も高まるので、「周囲の安全を確保した上で雪下ろしを行ってほしい」と呼び掛けている。

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