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悩める若者の希望に 米沢「With優」、自立の事例集作成

2018年04月17日 14:28
結で接客する粟野百花さん。はじける笑顔が印象的だ=米沢市
結で接客する粟野百花さん。はじける笑顔が印象的だ=米沢市
 不登校や引きこもり、就労に悩む若者の支援などに取り組むNPO法人「With優」(米沢市、白石祥和代表)は、運営する会員制居酒屋「結(ゆい)」での訓練を経て、自立した若者の事例集を作成した。白石代表は「多くの人に若者の挑戦の姿を知ってもらうとともに、同じ境遇の若者にとっての希望になればうれしい」と話している。

 With優は2007年に任意団体として発足。学校に行けない子どもたちの居場所となるフリースクールを立ち上げた。10年には若者の就労支援窓口となる置賜若者サポートステーションを開設。支援する中で、行政に頼らず地域と関わりながら実践的な訓練の場をつくろうと、企業などから寄付金を集め13年に結をオープンさせた。

 結は趣旨に賛同する客による会員制で、4月現在の会員数は4300人を超えた。地域の人たちに見守られながら、結での訓練を通し社会に巣立った若者は42人になった。一方、利用客が若者と関わるのは居酒屋を利用するひとときのみ。踏み込んだ話をする場面はほとんどない。

 「なぜ地域の若者が引きこもったり、孤立したりするのか。そしてどう頑張っているのか。本人たちの言葉で伝えたかった」と、白石代表は事例集制作の意義を語る。

事例集を手にする白石祥和代表
事例集を手にする白石祥和代表
 事例集では就労した10人が経験を紹介。思い悩んだ日々、結で働く中で変わっていく自分、チャレンジするきっかけ、就労を目指す若者へのメッセージなどをそれぞれが飾らない言葉でつづっている。

 With優の非常勤職員で、結の看板娘として働く粟野百花さん(23)は「結のメンバーやお客さんと接する中で、人の温かさを知り、素直になれた」と笑顔で振り返った。白石代表は「これをきっかけに支援の輪が広がることに期待したい」と話した。

 事例集は公益財団法人倶進会(東京)の助成を受け2千部制作。支援者に送るほか、結に置いている。

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