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欧米スタイルの長い霊きゅう車 東北以北初の技術、大江車体特装が開発

2018年04月21日 11:50
大江車体特装が開発した欧米スタイルの霊きゅう車=山形市・同社
大江車体特装が開発した欧米スタイルの霊きゅう車=山形市・同社
 大江車体特装(山形市、大江晴久社長)が開発に取り組んでいる欧米スタイルの霊きゅう車第1号が完成した。セダン型乗用車の後部を切断して鉄板でつなぎ、最長210センチのひつぎが入るように車体を延ばした。強度維持が技術的に難しく、製造可能な企業は東北以北では他にないという。今後、葬祭業者向けに受注生産する。

 トヨタ自動車の高級セダン「クラウン」をベースにした。いったん切断し、新たな鉄板でつないで35センチ延ばした。後部にはひつぎを滑らせるローラー付き収納スペースを設置。屋根と内部に革を貼り、高級感を持たせた。

 改造後は全長が524センチで、幅180センチ、高さ168センチ。最大50センチまで延長できる。費用は内外装の仕様で異なるが、数百万円(車両価格別)で受注する考え。年間5台程度の生産が可能という。

 車体を支えるフレームのないセダンは接合後の強度保持が課題で、欧米スタイルの霊きゅう車の製造業者は富山、福岡など4府県の5社のみ。東北の葬祭業者は修理やメンテナンスのたびに遠隔地に陸送していた。

 大江車体特装はマイクロバス、ミニバンからの改造を主体にしている。地元葬祭業者の要望に応えようと、県産業技術振興機構の助成を受け、2千万円の設備投資を行い、2015年から技術習得を進めた。

 技術担当の大江裕二専務(43)は「薄い鉄板を溶接し、強度を保つのが難しかった」と語る。大江社長(43)は「車体の延長技術は医療、福祉、災害分野の車両にも応用可能」と話し、海外での販路開拓も目指す。今後、前後輪の間を切断して延長する工法の習得にも挑戦するという。

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