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がん治療施設、稼働9年で1億円黒字 山大医学部の収支試算

2018年05月15日 07:52
 山形大医学部が、2020年3月の開始を予定する重粒子線がん治療について、稼働9年目の27年度までの期間で行った収支シミュレーションの内容が14日、明らかになった。患者受け入れ数が目標の年間600人となった場合、2億4千万円程度の単年度黒字となると試算。建屋の償還経費の増加で一時、最大3千万円程度の赤字が続くものの、累計収支では1億円超の黒字を見込む。

 同学部が3月末現在でまとめた。17年の国立がん研究センターのデータなどを基に東北6県と新潟県を合わせた、がん罹患(りかん)者数は計4万8492人で、このうち重粒子線治療が適した患者は6206人と推計。本県だけでも616人を数えるとした。これらを基に受け入れ目標を年間600人と設定。患者数の4割は保険適用(治療費160万円)、6割が非保険適用(同314万円)としてシミュレーションした。

 段階的に患者が増え、21年度以降に600人で推移すると仮定。治療に関する収入は年間15億1400万円と算定した。支出は、人件費や装置・建物保守維持費などの運営費が21年度以降、年間11億7400万円で推移すると推計。建屋に関して国から借り入れた分の償還経費が24年度以降に、3億6千万円前後に増える。その間は単年度で赤字となるものの、27年度までの累積収支は1億3700万円の黒字を予想した。

 同学部は東北地域の大学病院など70カ所近い施設と広域がん放射線治療ネットワークを構築し、連携体制を強めている。嘉山孝正参与は「年間600人の患者数は最低目標値」とし、国が4月から前立腺がんや頭頸部(とうけいぶ)の一部に公的医療保険を適用したことに触れ「適用部位の範囲が広がれば、患者数が増える可能性が高い」としている。

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