県内ニュース

文化、観光、喜びの声続々 「山寺が支えた紅花文化」日本遺産認定

2018年05月25日 09:16
「山寺が支えた紅花文化」を構成する文化財の一つ立石寺の根本中堂。平日も多くの観光客でにぎわう=山形市山寺
「山寺が支えた紅花文化」を構成する文化財の一つ立石寺の根本中堂。平日も多くの観光客でにぎわう=山形市山寺
 本県を代表する景勝地「山寺」と、県の花「紅花」を巡る歴史、文化が日本遺産に選ばれた。山形市など7市町で構成する「山寺が支えた紅花文化」。最上川舟運や時代雛から、芋煮、おみ漬けといった食まで歴史的な結び付きを幅広く示し、地域の魅力をアピールした。認定を受け、観光関係者や生産者からは「文化、観光の発展につながる」と歓迎の声が上がった。

 日本遺産「山寺が支えた紅花文化」で、山形市山寺の立石寺は、本県の紅花生産、交易につなげた要として位置づけられた。山寺観光協会長も務める同寺の清原正田住職は「各地とご縁が結ばれ、観光面で大きな効果が期待できる。歴史的に見ても価値の高い場所だとの認識がさらに広まり、地域発展につながるよう関係市町や機関と一体で取り組んでいきたい」と認定を歓迎した。

一面に広がる紅花畑=天童市
一面に広がる紅花畑=天童市
 尾花沢市の芭蕉・清風歴史資料館(尾花沢市)は紅花豪商・鈴木清風と松尾芭蕉の交流を伝えている。資料館の立ち上げに関わった市内の芭蕉研究家梅津保一さん(76)は「芭蕉は清風の勧めで山寺に行き、道中で紅花の句を詠んだ。日本遺産の認定はさらなる文化、経済活動の発展につながるものであり、とてもうれしい」と喜んだ。

 紅花交易によって伝来した上方文化を示す一つが、雛人形だ。河北町谷地では毎年4月に「ひな市」が立つ。同町観光協会の渡辺浩巳事務局長は「町が『雛とべに花の里』とうたっているように、両者は切っても切れない関係にある。認定を機に会員制交流サイト(SNS)を使って世界に発信したい」と意気込みを語った。

山形花笠まつりなど各市町の芸能も構成文化財となった=山形市
山形花笠まつりなど各市町の芸能も構成文化財となった=山形市
 町内で紅花を栽培し、ハンカチなどの染め物を販売している河北べに花会の斎藤祐市会長は「紅花は病気に弱く、花が咲くとほっとする。紅花は食用にもなるので、生産だけではない面白さがある。町を知ってもらうきっかけになればいい」と期待した。

 「紅花の里」として知られる山形市高瀬地区。生産者らでつくる高瀬紅花生産組合の石山慶昭組合長は「本県の知名度が上がり、観光につながれば」と話した。同地区の栽培面積は150アールほどだが、高齢化で生産者は減少傾向にある。「次の世代につないでいくためにも、これからどうするかが大切」と認定を生かす決意を示した。

山寺にゆかりが深い林家舞楽=河北町・谷地八幡宮
山寺にゆかりが深い林家舞楽=河北町・谷地八幡宮

関連記事

by weblio


おすすめニュース

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内7市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2018年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2018年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報、おくやみ… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から