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爽快感-そこに潜む危険 酒田でロードバイク死亡事故

2018年06月22日 09:44
爽快な走行が楽しめるロードバイクだが、注意も必要だ=酒田市
爽快な走行が楽しめるロードバイクだが、注意も必要だ=酒田市
 酒田市の林道で、スポーツタイプの自転車「ロードバイク」で走行していた女性(54)が転倒し、死亡する事故が6日に起こった。県警によると、ロードバイクの自過失による死亡事故は過去10年、記録がないという。近年、健康志向の高まりなどを背景に自転車愛好家は増えている。サイクリングに最適な季節を迎え、酒田市では大会も控えており、酒田署は注意を呼び掛けている。

 女性は自転車競技歴の長いベテランだった。事故原因の詳細は分かっていないが、現場は舗装された緩い下りの道路(幅約3.5メートル)で、同署は「動物が飛び出してくるなど想定外の事態だったのではないか」と推測する。地元の人によるとクマやカモシカ、キジが出没することがあるという。

 ロードバイクは空気抵抗を抑えてスピードを出しやすいよう前傾姿勢で走行するため、車との衝突でも大けがにつながる危険性がある。2016年5月には山形市の県道でサイクリング中の男性2人が坂道を登っていたところ、車にひき逃げされ、首の骨を折るなどの重傷を負った。

 自転車愛好家は10年ほど前から増え始めている。自然を感じながら走れることや、ハンドルやサドル、ホイールなど多様なパーツがあり、好みの車体にカスタムできることも人気の要因だという。自転車産業振興協会(東京)によると、1店舗当たりの販売台数に占めるスポーツタイプの割合は06年には7.7%だったが、16年は15.9%と倍増している。

 酒田市の上ノ山自転車の斉藤伸司店長によると、ロードバイクは急傾斜の下りでは時速70キロにも達するという。靴とペダルを金具で固定しているケースも多い。バランスを崩せば、瞬時に地面に足を着けるのが難しく、車体と体が一緒に倒れてしまう。

 大きな被害を防ぐにはどうしたらいいのか。最新のヘルメットは200グラム程度と軽量化されており、過信は禁物だ。死亡した女性はヘルメットを着用していたものの壊れるほど衝撃が強かったとみられ、死因は脳挫傷だった。同署の小野泰史交通課長は「(周囲に人が少ない)山中ではなるべく複数人で行動するなど無理のない計画を立ててほしい」と指摘する。走行に集中し過ぎず目や耳を使って周囲に危険がないか注意し、「もしも」に備えるよう呼び掛けている。

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