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白竜湖、今世紀中に消滅の恐れ 南陽市教委が調査報告書、土砂流入で「年1センチ浅く」

2018年06月23日 11:21
調査報告書で、今世紀中の消滅可能性が指摘された白竜湖(手前)=南陽市
調査報告書で、今世紀中の消滅可能性が指摘された白竜湖(手前)=南陽市
 南陽市教育委員会は22日までに、同市赤湯にある白竜湖について、2016、17年度に行った周辺環境調査の報告書をまとめた。土砂の流入などで湖の水深が年々浅くなり、このまま何も対策を取らなければ、今世紀中にも湖自体が消滅する可能性を指摘した。

 湖の周辺一帯は、枯れた植物が分解せずに積もっている泥炭の湿原が広がっていたが、今は大部分が田んぼになっている。1955(昭和30)年、「白竜湖泥炭形成植物群落」として県天然記念物に指定された。

 市教委は県の登録制度「未来に伝える山形の宝」に選ばれたことに伴う補助金も活用し、2016年度から学術調査を実施。歴史・民俗▽地形・地質▽水質・湖盆▽植物▽軟体動物(貝類)▽魚類―の6分野で、大学名誉教授など専門家が調査を行った。

 報告書によると、1954(昭和29)年に約7万400平方メートルあった湖の表面積が、昨年は約5万6500平方メートルで、63年間に約2割減少。湖底の浚渫(しゅんせつ)工事で70年に2・78メートルあった水深は、土砂流入やヒシの成長が影響し、昨年は約1メートルとなった。また、「近年はおおむね1年に1センチ浅くなっている」とし、湖が干上がる可能性も指摘。市教委は「調査結果を踏まえ、市民の思いなども把握し、今後について検討したい」としている。

 湖畔の草刈りなどを続けてきた「白竜湖の自然を守る会」の平光敏会長は「消滅の可能性の指摘はショックだ。守っていくためにも、みんなと一緒に対策を考えていきたい」と話す。

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