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ラズベリーのごみ取り楽々♪ 新庄神室産高生が3年かけて装置開発

2018年08月14日 11:00
開発した装置を披露し、使い方を説明する新庄神室産業高生(中央)=新庄市昭和
開発した装置を披露し、使い方を説明する新庄神室産業高生(中央)=新庄市昭和
 新庄市の新庄神室産業高(佐藤睦浩校長)の生徒が、最上地域で栽培が普及しているラズベリーのごみ取り機を開発した。収穫した果実に空気を吹き掛ける装置で、卒業生を含む約20人が携わり、3年かけて作り上げた力作。地元の特産品開発と秋まで続く出荷作業を、「高校生の力」でサポートしていく。

 同地域はラズベリーの一大産地化を目指し、生産が盛んになってきている。地元農家ら18人でつくる最上ラズベリー会は、収穫した実を斎藤優子会長宅=同市昭和=に集めて首都圏を中心に発送しており、昨年は約2トンを出荷した。

 同高は2015年度から機械電気科3年生の授業で、生産者を補助する装置の研究をしてきた。当初は収穫機の開発を目指したものの、思い通りの結果が得られず、やむなく断念。会員から要望のあったごみ取り機の開発にシフトすることになった。

 ラズベリーはケーキのトッピングなどに使われ、見た目の良さが求められる。収穫した実には細かい花粉などが付いており、出荷前に取り除く必要がある。実が柔らかく傷つきやすいため、これまでは空気でちりを吹き飛ばすカメラ用の道具を使っていた。道具と果実で両手がふさがってしまい、作業に手間がかかるのが悩みの種だった。

 これを解消しようと歴代の3年生が試行錯誤を重ねて完成した装置は、足踏みスイッチで空気を送る仕組み。両手が空くように先端のノズルに支えを付けて自立させ、同時に4人が作業できるようにした。傷がつかない空気量にもこだわり、ノズル穴の大きさは何度も調整して6ミリにした。

 今年の3年生は5人で、本体を作業台の下に収納しやすくする木製のケースを作り、装置を仕上げた。太田盛椰さん(17)は「使う人の利便性を考えた。先輩たちが努力を重ねた装置を完成させることができてよかった」と話した。

 斎藤会長宅に先月下旬に運び込み、生徒たちが使い方を説明すると会員からは「使いやすい」と好評。斎藤会長は「出荷作業は収穫の倍の時間がかかるので、とてもありがたい」と話した。出荷の最盛期は9月まで。生徒は今後も使い心地を聞きながら改良を重ねていく。

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