県内ニュース

県内また大雨、交通に乱れ

2018年08月17日 07:40
京田川が氾濫危険水位を超え、鶴岡市と庄内町で避難準備・高齢者等避難開始が発令された=16日午後1時17分、庄内町千本杉
京田川が氾濫危険水位を超え、鶴岡市と庄内町で避難準備・高齢者等避難開始が発令された=16日午後1時17分、庄内町千本杉
 16日の県内は庄内を中心に大雨となった。山形地方気象台によると24時間降水量(午後5時まで)は多い所で130~180ミリを観測。12時間降水量は鶴岡市櫛引が130ミリ(午後1時20分まで)で観測史上1位を更新し、庄内では道路の通行止め、列車の運休が相次ぎ、京田川の増水で鶴岡市と庄内町の計4地区では避難準備・高齢者等避難開始が発令された。

【庄内】国道7号、一時通行止め
 鶴岡市堅苔沢の国道7号は一時全面通行止めとなり、同市大荒の駐車帯付近では約2キロの渋滞が発生した。新潟県に薬品を運搬中の同県関川村下関、会社員駒沢伝一さん(57)は「あすの仕事に響かなければいいのだが」と不安げに話し、旅行で新潟県に向かっていた埼玉県入間市小谷田、無職三鍋三郎さん(77)は「宿泊先を予約している。もっと早く規制を知らせてほしかった」と頭を抱えた。

 JR羽越本線特急いなほの運休に伴い、鶴岡、酒田両駅ではUターン客らが切符の払い戻しに列をつくった。代行輸送のバスに乗った東京都北区西ケ原、主婦岡崎朋子さん(35)は「鶴岡に帰省した際は台風13号の影響を受けた。毎回、雨に振り回される」、千葉県柏市常盤台、会社員荒生昌司さん(56)は「到着は遅くなるが、天気ばかりはどうしようもない」とあきらめ顔だった。

 避難準備・高齢者等避難開始が発令された鶴岡市と庄内町の計3カ所の避難所では、職員らが毛布や受付名簿などの準備に追われた。対象となった同町千本杉では地区役員が電話などで住民に注意を呼び掛けた。坂本均区長(67)は「今月5、6日の大雨では畑が冠水する被害が出た。今回は大丈夫そうだ」と話していた。

 鶴岡市では市内中心部で住宅の床下浸水が4件あり、国道345号の小名部―関川間などで土砂崩れがあった。

【置賜】ダム貯水、回復に至らず
 水不足が深刻な置賜地域では期待した降雨はなく、恵みの雨とはならなかった。ダムの貯水量も回復せず、米沢市の水窪ダムを管理する米沢平野土地改良区は農業用水分の取水を例年より10日ほど早い25日に停止することを、16日までに決めた。前倒しでの停止は二十数年ぶりという。

 同市の綱木川ダムでは水道水の取水量20%制限を継続する。このまま降雨がなければ来週には貯水率が20%を切る見込みで、その場合、第2段階の取水制限として河川維持用水の制限を25%から50%に引き上げることになる。

 米沢市は両ダムから取水している笹野浄水場の負担を軽減するため、大樽川を水源とする舘山浄水場の配水エリアの拡大を検討中。10年ほど前まで使用していた広幡町成島にある井戸の再活用も視野に水質検査や試運転を進めている。

 一方、長井、川西、飯豊の3市町の農地に農業用水を供給している白川ダム(飯豊町)は、15日に0.5%にまで下がった貯水率が16日午後10時現在で約2%となった。関係者は「まだまだ安心できない」とし、白川土地改良区では農家ごとに順番に取水する「番水」を継続、節水に努めている。

 飯豊町の一部の水田では葉先が黄色く枯れた稲が確認されるなど、渇水の影響が出始めているという。ただ、同町の水道水は、6~10月は山の湧き水や地下水から取水し、大きな影響は出ていない。

【最上】大きな被害なく
 今月初めの豪雨で浸水被害に見舞われた戸沢村蔵岡地区。今回は大きな被害はなく、住民は一様に安堵(あんど)の表情を浮かべていた。

 会社員芦原清一さん(58)は先の豪雨の片付けで1週間仕事を休んだといい「浸水はもう嫌だ。早めに避難しなければと思い、降雨予報を常に確認していた」と話す。前回の豪雨時に停電で稼働しなかった排水施設を不安げに見つめる住民もいた。無職庄司馨さん(72)は「前と同じことになったらたまったもんじゃない。ちゃんと機能するように早めに対応してほしい」とこぼした。

 降雨の影響により、16日に予定していた大石田町の最上川花火大会は17日に、金山町の納涼花火大会は18日にそれぞれ延期された。

西川・大井沢で140ミリ超
 山形地方気象台によると12時間降水量で、西川町大井沢は140.5ミリ(16日午後1時40分まで)と8月の観測史上1位を更新した。

 16日の主な地点の24時間降水量(午後5時まで)は鶴岡市鼠ケ関182.5ミリ、酒田市浜中160ミリ、鶴岡159ミリ、大井沢と庄内町狩川143ミリ、酒田139ミリ、櫛引137.5ミリ、真室川町差首鍋136.5ミリ、尾花沢105.5ミリ、新庄99.5ミリ、小国83.5ミリ、山形67ミリ。庄内地方の1時間降水量は多い所で30~40ミリだった。

JR111本が運休
 大雨の影響で県内のJR5路線はダイヤが乱れ、計111本が運休し約8千人人に影響が出た。

 JR東日本山形支店によると、羽越本線は村上―鶴岡間の上下線で終日運転を見合わせ、特急いなほ上下14本が運休。山形新幹線も山形―新庄間で速度規制を行った影響で3本が最大1時間9分遅れた。奥羽本線新庄―院内間、陸羽東線鳴子温泉―新庄間、陸羽西線新庄―古口間も終日運休。米坂線は小国―坂町間で始発を除き、午後6時ごろまで運休した。仙山線にも遅れが出た。

 17日は羽越本線で▽酒田午前5時28分発上り特急いなほ2号▽鼠ケ関午前6時44分発上り普通列車▽村上午前5時58分発下り普通列車―が運休する。

関連記事

by weblio


おすすめニュース

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内7市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2018年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2018年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報、おくやみ… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から