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ロケット戦闘機「秋水」、製造実像に迫る 山形大付属博物館で特別展

2018年08月17日 10:01
寺岡嵩さんが製作した秋水の10分の1模型などを展示している特別展「秋水とその時代」=山形市・山形大付属博物館
寺岡嵩さんが製作した秋水の10分の1模型などを展示している特別展「秋水とその時代」=山形市・山形大付属博物館
 戦時中、米軍のB29爆撃機を迎撃するため、山形市内の軍事工場でひそかに製造されたロケット戦闘機「秋水(しゅうすい)」について紹介する特別展「秋水とその時代」が、同市の山形大付属博物館(小白川キャンパス内)で開かれている。

 秋水は、ドイツが戦時中に完成させたロケット迎撃機「コメート」を原型に、日本の陸海軍が統一計画に基づいて開発した。山形市鉄砲町に工場疎開していた日本飛行機山形製作所(日飛山形)も機体の製造を担い、米沢高等工業学校(現山形大工学部)から学徒動員で配属された寺岡嵩さん(元県企業振興公社中小企業アドバイザー、2016年に92歳で死去)らが組み立てに携わった。

 寺岡さんは45(昭和20)年6月に完成した第1号機を納入するため横須賀海軍航空隊に派遣されたが、同7月に三菱重工製の機体を使って行われた試験飛行は失敗。山形製の機体にはロケットエンジンが搭載されることなく終戦を迎えた。

 山形大付属博物館は今年4月、天童市に住む寺岡さんの家族から秋水関連資料の寄贈を受け、博物館実習を履修している学生約10人が特別展の企画や解説パネルの作成などを担当した。

 会場では、寺岡さんが戦後に収集した機体・エンジンの設計図や、日飛山形で撮影されたとみられる実戦機のモノクロ写真、機体の10分の1模型に加え、日飛山形の沿革と当時の工場配置を記した航空写真などを紹介している。

 他に、山形駅前で傷痍(しょうい)兵を出迎える婦人会(43年)など戦時中の様子を伝える写真や、県内の空爆被害地などの資料も展示している。

 特別展は24日まで(27日~9月28日は展示内容を縮小して開催。土日祝日は休館)。

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