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天童市、「人間将棋」の商標出願 同名イベントに危機感、本家ブランド守る

2018年08月20日 11:19
今年4月の「人間将棋」。市は商標登録を出願した=天童市・舞鶴山山頂
今年4月の「人間将棋」。市は商標登録を出願した=天童市・舞鶴山山頂
 天童市は春の風物詩「人間将棋」の名称について、本年度内に商標登録しようと出願を済ませた。同名のイベントが全国各地で開催される中、「本家」として長年培ったブランドを守るためだ。イベント名の商標出願は市として初めてという。

 「人間将棋」で検索をかけた山本信治市長は目をむいた。担当者から説明を受けてはいたが、パソコン画面に兵庫県姫路市、岐阜県関ケ原町など同名イベントの関連サイトが花盛り。「人間将棋を名乗れるのは天童の特権じゃないのか」と危機感を覚えた。

 桜満開の伏見城で、秀吉が小姓と腰元を駒に見立てて楽しんだ故事に倣った人間将棋。天童市は将棋のまちらしいイベントとして、1956(昭和31)年に初開催した。72年には専用の盤・観覧席を整備した舞鶴山山頂に会場を移し、91年からはプロ同士の対局イベントに育ててきた。

 市によると、秀吉の側近・黒田官兵衛ゆかりの姫路市は2015年秋から「人間将棋 姫路の陣」の名称で開いている。姫路城三の丸広場で、甲冑(かっちゅう)姿の武者駒が盤上を動き、プロ棋士が対局・解説を行う趣向は「天童のまんま」(商工観光課)という。関ケ原町では天下分け目の合戦にちなむ祭りの一環で、去年秋に初開催。天童を2度視察に訪れた岐阜県が主体になっている。

 市には「首里城を舞台にできないか」「学園祭でやりたいから道具を貸して」といった相談も。将棋ブームに乗り、同名イベントが乱立しかねない。何より「第三者に登録され、63回の歴史がありながら名称使用できなくなっては…」と商標登録に踏み出した。登録された場合、他から名称使用の申請があれば、原則的に無料で認めるという。

 天童の人間将棋は今年、2日間で11万4千の人出を記録。人気タレントを呼んだり、配信サイトでネット中継したりと発信力強化に努める。同課は「商標登録を機に、先駆者としてさらに工夫を重ねていきたい」としている。

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