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三川生まれの水稲、80年ぶりの実り 「イ号」収穫

2018年09月13日 11:30
大滝浩幹さん(左)らが黄金色に実ったイ号を刈り取った=三川町東沼
大滝浩幹さん(左)らが黄金色に実ったイ号を刈り取った=三川町東沼
 三川町内で明治時代に開発された水稲品種「イ号」の刈り取りが12日、同町東沼の水田で行われた。戦前に作付けを終えたイ号の栽培はおよそ80年ぶり。町は今後、このコメを使った日本酒づくりに取り組む。

 イ号は1907(明治40)年、同町猪子に住んでいた育種家の佐藤弥太右衛門が作った品種。稲の病気、いもち病への強い耐性と食味の良さが特徴だった。27(昭和2)年には県内と宮城県で約1万9千ヘクタールに作付けされたが、以降はより収量が見込める新品種が開発がされたことで、イ号は39(同14)年を最後に作付けされなくなった。

 町は町産米を使った日本酒を開発しようと、かつて町内で誕生したイ号に着目し、2017年度から栽培を始めた。県水田農業試験場(鶴岡市藤島)が保管していた種を譲り受け、同町東沼の農家、大滝浩幹(ひろき)さん(35)が栽培を担う。昨年秋に5キロほど収穫した全量を種もみにし今春、水田約15アールへ植えた。

 この日は青空が広がる秋晴れの下、鎌を手にした大滝さんら3人が黄金色に実った稲穂を刈り取り、来年度の種もみ用に約15キロを収穫した。本年度は約800キロの収穫が目標。残りは後日コンバインで刈り取る。大滝さんは「コメの味が想像できないので、どんな味の酒ができるか本当に楽しみ」と話していた。

 今後は収穫したイ号を原料に、庄内地方の酒蔵に依頼して純米酒を仕込む。空気中の乳酸菌を活用して清酒酵母を育てる生●(きもと)造りで醸造し、19年春から販売する予定。



●は配の己が元

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