県内ニュース謙信公の縁?風船ふわり110キロ 新潟・長岡から米沢へ、中学生飛ばす
2018年09月18日 12:41
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長岡市から飛んできたメッセージを見詰める(左から)小柏奈帆子さん、里咲子ちゃん、真知子さん=米沢市
メッセージの送り主は、長岡市秋葉中(水嶌繁満校長、184人)の生徒たち。生分解性の風船千個にメッセージカードを付け、今月2日午後2時ごろに飛ばした。学校創立30周年の記念として行い、地域住民への感謝の言葉をつづっている。 この日の午後5時ごろ、米沢市のマンション駐車場で、北部小2年小柏奈帆子さん(7)は、母真知子さん(39)と妹の里咲子ちゃん(3)とバドミントンをしていた。空から何かがゆっくり落ちてくるのに気付き、最初は「ドローンかと思った」という。しぼんだ風船は原形をとどめておらず、落下した名刺大の紙を拾うと、学校名と感謝の言葉が書いてあった。「まさか長岡から飛んできたとは思わなかった」と驚き、真知子さんが学校に電話連絡した。 秋葉中があるのは旧栃尾市で、上杉謙信が初陣を飾った栃尾城の麓に位置する。近くの秋葉公園には謙信の銅像があり、毎年9月には「謙信公祭」が開かれている。学校でも謙信について学習している。 メッセージの返事は近隣の地域や加茂市など新潟県内からがほとんどで、県外からは上杉の縁がある米沢市のみ。小柏さんの後にも、別の米沢の人から手紙が届いたという。水嶌校長(57)は「教育は感動体験をつくり出す場所。生徒たちに感動を与えてくれた小柏さんたちに感謝したい」と話している。
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