県内ニュース社長輩出率、4年連続で本県2位 全国に出身者1万4121人
2018年09月20日 12:00
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東京商工リサーチがまとめた2017年の「全国社長の輩出率、地元率」調査によると、本県は人口に対する出身社長数の割合「社長輩出率」が都道府県別で2番目に高かった。14年から4年連続の2位。同社は要因として「『辛抱強くて堅実』な県民性に加え、江戸時代から商工業が活発な土地柄がある」などと分析している。調査は今年で8回目。同社の企業データベース約480万社の代表者データから集計した。社長輩出率は都道府県別の人口(17年10月1日現在の総務省の人口推計)に占める出身社長数の割合を算出した。 本県出身の社長数は1万4121人で、人口110万2千人に占める社長輩出率は1.281%だった。同社山形支店の担当者は上位の理由として「県内は経営者一族で運営する中小企業が多いため、現社長の子孫がそのまま継承するケースが大部分を占めることも背景にあるのではないか」と話している。 社長輩出率のトップは4年連続で徳島県。人口74万3千人に対する社長数は1万457人で、輩出率は1.407%だった。堅実・実利を尊ぶ県民性のほか、ブロードバンド環境の整備を進め、先端産業・ベンチャー企業集積を目指していることなどが理由に挙げられるという。 3位は香川県、4位は秋田県、5位は愛媛県。同社は「社長輩出率は人口減少が著しい地域で高い傾向を示しており、人口減少が輩出率の高止まりに影響している可能性もある」とも指摘している。 地元出身者が地元企業の社長を務める「地元率」は沖縄県が92.91%で8年連続トップ。本県は82.88%で前年と同じ11位だった。社長数の1位は8年連続で東京都。本県は24位で前年より一つ順位を上げた。
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