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お堂修繕、即身仏拝んで 米沢・老朽化していた明寿院

2018年10月10日 14:20
屋根の修繕が行われた明寿院のお堂=米沢市簗沢
屋根の修繕が行われた明寿院のお堂=米沢市簗沢
 全国でも珍しい個人蔵の即身仏が安置されている米沢市簗沢の「明寿(みょうじゅ)院」で、老朽化が進んだお堂で行われていた修繕作業が12日までに終了する。これに合わせ、一時頒布を休止していたお札やお守りも新たに用意。管理する同市中央4丁目の会社員松本勝さん(61)は「人の役に立ちたいという先祖の思いに応え、少しでも多くの人に御利益をもたらす一翼を担えればうれしい」と話している。

 即身仏は全国に十数体が確認され、本県には最多の8体が存在する。明寿院に安置されている明海(みょうかい)上人は1818(文政元)年、同市の農家に生まれた。15歳の時、水泳中に突然両目が痛み出し18歳で失明。21歳で出家し、湯殿山で戒行して明海の海号を得た。米沢藩10代藩主上杉治広の娘の病気を全快させるなど病気平癒の祈●(きとう)は評判で、遠方から訪れる人も多かったという。63(文久3)年に入定(にゅうじょう)し、即身仏となったと伝わる。

 明海上人の即身仏は長年木箱に入れられたまま、人目に触れることはなかった。松本さんの父・茂さんが祈●師に見てもらったところ「表に出て人を助けたい」との訴えが伝えられたことから、新潟大の教授らの協力を得て修復を行い、1982(昭和57)年にお堂内に安置された。

 参拝者には随時拝観させながら毎年、4月5日に法要を行うなどしていた。4年前に茂さんが亡くなったため今後の管理をどうするべきか悩んでいた松本さんは、明海上人がかつて救った集落のある福島県会津若松市の住職に祈●を依頼。先祖が「この場所で人の役に立ちたい」と望んでいることを知り、また多くの参拝者に来てもらえるようお堂を修繕し、お守りなども改めて用意することにした。

 2カ月ほどかけて築150年以上のお堂の屋根をふき替え、雪の重みで壊れていたひさしを修理。お札やお守りは会津若松の住職に即身仏の前で魂入れをしてもらった。来春までには、松本さんが対応できない平日にもお守りを頒布できるよう、自動販売機の設置も進めるという。問い合わせは松本さん090(7069)8688。

●=示ヘンに寿の旧字体

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