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回収血の利用、安全性に疑問の声 山形済生病院の輸血ミス

2018年10月19日 09:01
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 山形市の山形済生病院で昨年9月、手術後に女性が亡くなったのは輸血ミスが原因として遺族が業務上過失致死容疑で担当医を刑事告訴した事件で、同病院が、手術中に出た血液を体内に戻す「回収血」による輸血を行ったことについて、県内の医療従事者から18日、安全性の面で疑問視する声が相次いだ。事前に採った患者本人の血液を使うのが一般的で、捜査当局は同病院が回収血を選択した経緯を調べる考え。

 関係者によると、同病院は死亡した女性に対し、脊髄が骨のように固まる病気の手術をした後、回収血による輸血を実施。その血液中に手術で出た骨のかけら(骨片)が混ざり、肺の毛細血管に詰まったことが死因となったとされる。

 輸血に詳しい県内の医療従事者は「回収血は不純物の混入などの恐れがあり、術後の輸血で先に用いることは避ける傾向にある」とする。別の医師も「通常はあらかじめ採っている患者本人の血液を使う」と指摘。回収血の使用は比較的リスクが高く、「術中の大量出血などに対応する“保険”として補完的に用意している場合が多い」と説明する。

 女性に術後輸血で回収血を用いた理由について、病院側は遺族側に対し、手術前に本人から採血していたことを認めた上で、「回収血は採血後、利用可能な時間が短いため先に使用した」などと説明しているという。女性の出血量は多くなかったとされる。適合する血液が不足していた状況ではなかったとみられ、捜査当局は病院側が安全面で劣る回収血での輸血を選択した理由などについて調べる。

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