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金龍の「遊佐蒸溜所」が完成 最高級ウイスキーめざす

2018年10月19日 22:50
県内初となる金龍のウイスキー蒸留所の竣工を記念し、記念撮影する関係者=遊佐町
県内初となる金龍のウイスキー蒸留所の竣工を記念し、記念撮影する関係者=遊佐町
 金龍(酒田市、佐々木雅晴社長)が遊佐町吉出に新設したウイスキー蒸留所の竣(しゅん)工式が19日、現地で行われた。県内企業初のウイスキー蒸留所で、先月27日に製造免許を取得し、来月1日から本格稼働する。鳥海山の伏流水を利用した「世界が憧れるウイスキー」を製造、発信する。販売時期は最短で2021年末ごろを見込んでいる。
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 製造実績のある蒸留所としては東北で3カ所目で、「遊佐蒸溜(りゅう)所」と命名した。敷地は約4550平方メートルで蒸留棟1棟、熟成庫2棟を整備し、1日525リットル、年間約10万5千リットルを製造できる。竣工式で神事やテープカットし完成を祝い、関係者が施設を見学した。

 金龍は蒸留所建設地に、鳥海山の豊かな伏流水と澄んだ空気に恵まれた同所を選んだ。ウイスキーの蒸留、製造に欠かせない設備「ポットスチル」は、スコットランドの世界的メーカー・フォーサイス社に特注した。原料の麦芽もスコットランドから輸入し、本場の伝統的な製法、熟成法で同蒸留所の原酒だけで作るシングルモルトを製造し、品質を高めるため少なくとも3~5年、熟成させて販売する。全国、世界への発信を目指すとともに、県内への供給も重視する考えだ。

 今月3~16日にフォーサイス社から技術者を招き、金龍の社員が指導を受けて試験蒸留を行った。「パーフェクト(完璧)」の評価を得たという。佐々木社長は「実質的に事業が動き出して2年。竣工を迎えられ安堵(あんど)した。小さく、かわいらしい蒸留所だが本格的で最高級のウイスキーを製造したい」と話した。

 金龍は酒田飽海地区の日本酒メーカー9社が出資し、設立した企業。人口減少で主力の焼酎の市場縮少が見込まれる中、焼酎の製造経験とネットワークを生かした新規事業として2017年5月にウイスキー製造への挑戦を発表した。

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