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県内、日の出とともに狩猟解禁 本紙記者、初日同行ルポ

2018年11月02日 08:12
水辺から飛ぶカモを狙うハンター=1日午前8時7分、長井市
 カモ類を対象とした狩猟が1日早朝、県内で解禁された。ハンターたちは日の出とともに銃を構え、初猟に臨んだ。猟銃による事故も懸念されるため、県警はこの日、各署管内で適正に取り扱われているか警戒を強化。昨年度は事故が3件発生し、弾薬の取り扱いに関する法令違反の摘発も1件あった。県警の担当者は「規則を守って楽しんでほしい」と呼び掛けている。

 県警生活環境課によると、県内では昨年度までの5年間で猟銃による事故は9件確認されている。昨年度は解禁日に南陽市内で70代の男性が自分の足を誤射し、大けがをする事故が起きており、他にも散弾銃の実弾約30発を車内に残し、その場を離れたとして摘発された事例もあった。

 猟銃に関しては、銃刀法や火薬類取締法で扱いが厳しく規定されている。昨年度より前には、免許を持たないで猟をしようとしたケースや、軽トラックの荷台に銃を積んで移動し、実弾を落とすなどの違反行為が確認されている。誤射によってけが人が出るケースも発生。県外では死亡事故も起きている。猟銃は趣味としてだけでなく、有害鳥獣の駆除などでも役割が大きく、同課は「法律やルールを守って扱ってほしい」としている。

 猟期はカモ類が来年1月31日まで。キジ・ヤマドリ類は今月15日~来年2月15日、イノシシは今月15日~来年3月31日までとなっている。

 カモ猟に取り組むハンターにとって待ちに待った1日朝。県猟友会西おきたま支部(小笠原吉広支部長)の会員が長井市内で行った初カモ猟に、第1種銃猟免状を持つ記者が同行した。

 まだ薄暗い午前5時半。豊田地区公民館に猟友会員7人が集まり、カモ猟に向かう場所を打ち合わせた。

 「解禁日はカモも警戒心が薄く、捕りやすい」と小笠原支部長。「初日はみんなで回り、事故を起こさないようルールを確認し合っている。1月末までの猟期にみんなが無事故・無違反で終わることが何より大切だ」と表情を引き締めた。

 狙いを定めたのは同市平野の小川。小雨の中、日の出に合わせて移動し、堤防に向かう。人の気配を感じたカモは群れで飛び立つため、川に沿って横1列に並んで撃つのが基本だ。

 堤近くで散弾銃に弾を込め、合図と同時に一斉に近づくと、10羽以上のカモが飛び上がった。「ドン!」「ドン!」と重い銃声が響き、数羽が落下。「何羽撃った?」と声を掛け合いながら川辺に近づく。仕留めた人は実感があるのだろう。「2羽当てたぞ」などと興奮ぎみの声も聞こえる。記者も2発撃ったが、手応えはなかった。

 カモ猟は命中させるのはもちろん、獲物の回収も難しい。仕留めた5羽のうち1羽が川に落ち、会員が手作りのフック付き棒を使い何とかカモを拾い上げた。

 次に近くの川の合流部と伊佐沢のため池で猟をしたが、空振りとなり、初日の獲物は最初の5羽で終了。同猟友会員の渡部仁さん(67)=同市今泉=は「昨年の解禁日は駄目だったが、今年は初日に捕れて良かった。脂も乗っており、今年は期待できる」と笑顔を見せた。
(長井支社・松浦悠人)

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