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「8人無事」の報に家族安堵 酒田と韓国の漁船衝突事故

2018年11月16日 13:12
電話対応に追われる県漁業協同組合職員=酒田市・同漁協本所
 好漁場として知られる日本海の大和堆(やまとたい)周辺で15日、酒田港所属のイカ釣り船第38正徳丸が韓国漁船と衝突する事故が起きた。本県船団13隻の船団長を務める佐藤長悦郎漁労長(69)=鶴岡市小波渡=の船で、乗組員はほかに19~44歳の計7人。県漁業協同組合は情報収集に追われ、乗組員の家族は「けが人なし」の報に安堵(あんど)の表情を浮かべた。

 酒田市の県漁協本所には午前10時20分ごろ、海上保安庁から一報が入った。正徳丸に電話したものの、すぐにはつながらず、正午ごろに佐藤漁労長と連絡が取れた。けが人がなかったためか、落ち着いた様子だったという。本所には昼ごろから各メディアが続々と集まり、電話が鳴りやまない状態となった。

 県漁協の西村盛参事によると、現場海域は各国の漁船だけでなく、ロシアに向かうルートとなっており、タンカーなども通る混雑海域。北朝鮮の違法操業問題で取締船も増えており、航行には緊張感を伴うという。「仕事のできる場所が限られている。漁場を探して何度も混雑海域を通らざるを得ず、ストレスも高まっている」と話した。

 イカの漁期は6月から来年2月ごろまでで、正徳丸はいったん帰港していた酒田港を10月16日夜に出発。北海道・稚内を経て今月11日ごろから現場海域に向けて南下していた。関係者によると、衝突した韓国船はフグのはえ縄漁船とみられるという。

 佐藤漁労長の妻ユミ子さん(68)は電話で事故を知ったという。「最初は体が震えて言葉が出なかった」と話し、日本と韓国両方の乗員が無事だと分かり、「けが人がいなかったのは本当に良かった」と笑みを浮かべた。

 乗組員の一人、庄司大地さん(19)の母恵美さん(46)=金山町朴山=は、山形新聞からの取材で事故の発生を知り、一瞬言葉を失った。その後、全員無事と分かると胸をなで下ろした。今季も北朝鮮の違法操業が相次いでおり、「事故でも起きたらどうしようと心配していた」と胸の内を明かし、「夢だった漁師になって2年目。漁労長や漁協の方たちにお任せしており、安心している。帰ってきたら元気な顔を見せてほしい」と語った。

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