県内ニュース息合わせ餅を突き上げ歳越祭 米沢の千眼寺
2018年12月04日 20:58
米沢市の千眼寺(せんげんじ)(鈴木一志住職)で4日、伝統行事の「歳越祭(としこしさい)」が行われ、さらしと鉢巻き姿の若衆が新年の豊作を願い、臼ときねでついた餅を天井に向けて豪快に突き上げた。
[ ![]() 地元の若衆約25人が1.5メートルほどの千本ぎねを持ち、三つの大臼を囲んで餅をついた。作業工程ごとに「煉(ね)り」「搗(つ)き」「揚(あ)げ」の歌があり、若衆はリズムに合わせて表面がつるつるの餅に仕上げた。締めくくりに「あげろ、餅あげろ、天竺(てんじく)までも…」と歌った後、息を合わせて餅を突き上げた。ついた餅は計約600キロ分。納豆やあんこにからめたほか、雑煮に入れて住民らが味わった。 祭りは害虫による凶作に苦しんでいた農民が境内にある保呂羽堂(ほろわどう)の縁の下の砂を田にまくと豊作となったことから、感謝の気持ちとして餅をつき、供えたのが始まりとされる。
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