県内ニュースデザイン斬新、こだわりの3点に奨励賞 「ウッドデザイン賞」で評価
2018年12月05日 10:21
木や木材に関する優れた商品や活動、技術を顕彰する「ウッドデザイン賞」の2018年度上位賞25点が決まり、本県からは第3位に当たる奨励賞(審査委員長賞)に3点が選ばれた。それぞれデザインや着眼点、斬新なアイデアなどが評価された。
選ばれたのは▽ニューテックシンセイ(米沢市)の「MOKULOCK(モクロック) KODOM(コドモ)Oシリーズ・OTONA(オトナ)シリーズ」▽つたや物産(米沢市)、コロン(天童市)の「飾りコマ」▽山形仏壇彫刻師の芦野和恵さん(山形市)、県工業技術センター(同)による「kibori(キボリ)ブローチ」。 モクロックは木製ブロックおもちゃで、木のぬくもりを感じ、リラックス、リフレッシュできるよう開発された。材料はこだわりの県産広葉樹の無垢(むく)材。インテリアとしても活用でき、シンプルさゆえの対象の幅広さが評価された。 飾りコマは台座を組み合わせ、装飾品の機能を持たせたデザインこま。5センチ大のため、窓辺や書棚、食器棚など身近なスペースに置ける。昔ながらの逆立ちこま、ひねりこまを使い、「伝統と現在をうまくミックスさせた」と評された。 木彫りブローチは国の伝統的工芸品に指定されている山形仏壇の材料、モチーフを生かした装身具。使われるシナ材は白く美しく、軽いため、薄手の衣類に付けても垂れない。仏壇に興味を持っていなかった層にも伝統工芸をPRした。 いずれも山形デザインコンペティション実行委員会による山形エクセレントデザイン2017受賞作。ブラッシュアップスクールを経て商品化、開発された。 他に本県から、JR東日本、仙台ターミナルビルによる「エスパル山形」(山形市)のリニューアル「YAMAGATA(ヤマガタ) irodori(イロドリ)プロジェクト」、天童木工(天童市)の屋外用木製家具向け加工技術「Roll(ロール) Press(プレス) Wood(ウッド) +(プラス)」が入賞した。 今回は全国から393点の応募があった。入賞189点から最優秀賞(農林水産大臣賞)に「江東区立有明西学園」(東京)、優秀賞(林野庁長官賞)9点、奨励賞15点が選ばれた。 ウッドデザイン賞はNPO法人活木活木(いきいき)森ネットワーク、国土緑化推進機構、ユニバーサルデザイン総合研究所による運営事務局が主催し、4回目。入賞作は12月6~8日に東京・有明の東京ビッグサイトで展示され、表彰式は同6日に同所である。
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