県内ニュース鏡(山形中央)果敢に攻め初V 県高校スキー・男子大回転
2019年01月17日 09:59
第68回全国高校スキー大会県予選会を兼ねた第70回県高校スキー大会は16日、山形市の蔵王温泉スキー場蔵王ハーネンカムコースでアルペンの男女大回転が行われ、男子の鏡大聖(山形中央)、女子の宮沢莉央(日大山形)がともに初優勝した。
鏡は1、2本目とも48秒台で手堅くまとめ、合計タイムで2位に0秒14差の1分37秒00で逃げ切った。宮沢は1本目で2位につけ、2本目はラップを奪う49秒76をマークし、計1分40秒37で頂点に立った。 17日は同コースでアルペンの男女回転を行う。 冷静さ失わず修正し加速 「全力で攻めて、勝つか転ぶかの滑りで勝つ」。1本目で首位に立った鏡大聖(山形中央)は、2本目で巻き返されることが多かった“過去”を振り切るように、この日の2本目は最後まで攻めに攻め続けた。「高校最後の冬、そう簡単に負けられない」と勝負に出て栄冠を勝ち取り、笑顔をみせた。 勝負の2本目。一つ目のターンで体が硬いと感じた。だが冷静に分析できるほど、気持ちは落ち着いていた。二つ目のターンから徐々に修正すると、そのままスピードに乗った。深い前傾姿勢を保ったままエッジを効かせ、外足の板をしならせて旗門すれすれのラインで滑り抜けた。前半の急斜面のスピードを緩斜面につなげ、最後の急斜面も果敢に攻め、2位を0秒14差でかわした。 数々の悔しさを経験してきた過去の全国大会。しかし、その中で勝負強さも身に付けてきた。「優勝を目指し、ぶっ飛ばして行きたい」。全国舞台での完全燃焼を誓った。 宮沢(日大山形)が初優勝、滑りは反省―女子大回転 「満足できなかった」。女子大回転を制した宮沢莉央(日大山形)の表情は晴れなかった。自身初の優勝にも「最低限の目標。(上位にいた)先輩が卒業して順番が回ってきただけ」と、反省ばかりが口を突いた。 ターンの入りで上体が浮き上がる悪い癖が出た。風の抵抗をもろに受け、板は雪面を捉えられずに失速。理想とは程遠い試合内容に「ダメダメ」と本音が漏れた。 中学時代、回転で全国の頂点に立ったが、去年、1年生で県大会は無冠に終わり、今年は雪辱の年。2冠が懸かる17日の同種目に向け「悔いの残らない滑りをしたい」。言葉の節々に全国を見据えた向上心がにじんだ。
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