県内ニュース

ガラス活用、有機ELの曲面パネル 山形大、NSCが開発

2019年01月18日 12:37
硯里准教授らが開発したガラス基板の有機ELパネル
 山形大の硯里(すずり)善幸准教授と、薬品によるガラス加工処理などのNSC(大阪府、川久(かわきゅう)慶人社長)は17日、ガラス基板を用いた曲がる有機ELパネルを開発したと発表した。耐用性の高さや、コストを抑えられることが強みで、計器類のディスプレーやランプなど自動車産業での活用につなげる考え。2021年の実用化を目指している。

 開発したパネルは縦100ミリ、横200ミリ、厚さ0.15ミリ。ガラス板2枚で挟む構造で、内部の有機ELと保護膜の層の厚さを0.01ミリにとどめた。ポイントは「厚く作ってから薄くする」こと。約1ミリのパネルを作り、薬品でガラスの表面を溶かす「ケミカル研磨」技術で薄く仕上げ、曲げられるようにする。

 曲げられる「フレキシブル有機EL」はフィルムでも製造されているが、ガラスは耐用年数が長く、有機ELの弱点である水分を防ぐバリアー層の加工も必要がない。山形大小白川キャンパスで同日、記者会見した硯里准教授は「曲げて固定できる有機ELパネルを安価に信頼性高く提供できる」と語った。

記者会見するNSCの田村達彦技師長(左)と山形大の硯里善幸准教授=山形市・山形大小白川キャンパス
 価格について、NSC生産技術本部の田村達彦技師長は「有機ELパネルは液晶の倍と言われるが、液晶並みに近づけたい」と述べた。今後は既存の製造ラインに合うサイズの実証、耐用性向上などに取り組む。

 研究は経済産業省の戦略的基盤技術高度化支援事業(17~19年度)の支援で行っている。開発したパネルは自動車関係の先端技術を集めた「オートモーティブワールド2019」(東京都、16~18日)に出品している。

関連記事

by weblio


おすすめニュース

文字サイズ変更
  • 小
  • 中
  • 大

県内7市発行メールマガジン登録無料

ふるさとだより

毎週木、金曜日配信中!

ニュース特集

スポーツ

教育・子育て

おでかけ

暮らし情報

twitter発信中

山形新聞からお知らせ

  1. 【2019年8大事業】
     山形新聞、山形放送の2019年の8大事業が決まりました。詳しくは、こちらから
  2. 【やましん公式FB】
     山形新聞社は、インターネット交流サイト「フェイスブック(FB)」の公式ページを新設しました。
     公式ページでは山形新聞のニュースのほか、本社からのお知らせなどを中心に紹介します。
     アドレスは、こちらから
  3. 【やましんe聞で動画視聴】
     読者限定の電子版「やましんe聞」で動画を閲覧できる新サービスを始めました。詳しくは、こちらから。
  4. ◆中学、高校の各種スポーツ大会の記録を紹介。検索機能も備えています。アクセス方法はこちら
  5. ◆探したい記事がきっと見つかる、山形新聞記事データベース。他社DB横断検索が便利な日経テレコンジー・サーチファクティバ
  6. ◆県外でも今日の朝刊が朝一で読める「お届け電子版
  7. ◆ニュース速報、高校野球、モンテ情報… 身近な情報を携帯で確認「モバイルやましん
  8. ◆故郷の話題をメールでお届け、ふるさとメール会員募集(登録無料)
山形新聞から
販売から