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県消防協会前会長、過剰な贈答か 交際費は年400万円超

2019年01月24日 07:35
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 県消防協会の前会長(73)が現職時に協会の交際費を使い、消防関係者に過剰な贈り物をしていた疑いがあることが23日、関係者への取材で分かった。地酒や高級果物などを自身の個人名義で贈っていたとみられ、年間交際費は他県の20~30倍となる400万円超だった。出張旅費約115万円の二重取りも判明し、返還している。昨年10月、「一身上の都合」として辞任した。

 関係者の話を総合すると、贈り物は消防関係者や前会長が付き合いのある人らに対するもので、地酒やサクランボ、シャインマスカット、ラ・フランスなどを届けていた。「身内」である同協会の役員にも贈っていたという。協会の経費を使いながら贈り主を同協会とせず、自分の名前と自宅住所を記していたとみられる。

 同協会の交際費は2016年度が約440万円、17年度が約420万円に上る。近隣県の消防協会の交際費は秋田が約23万円、青森が約15万円(いずれも17年度)。山形の額が際立っている。

 二重取りした旅費は、前会長が兼務していた日本消防協会(東京)の理事として出張した際、日本消防協会と県消防協会双方から出されていた。返還した約115万円は13年から辞任までの分という。

 前会長の代理人弁護士は取材に対し、交際費を使った個人名義の贈り物について「一切ない。個人の物は個人で贈っていた」と否定。旅費の二重取りは「本人が全く気付いていなかった」と説明した。

 現在の県協会長で当時副会長だった舟形町の加藤憲彦消防団長は「交際費で酒や果物を贈ったことはない」とし、支出は適正だったと主張。旅費の二重取りは「知らない」と答えた。

 前会長は1994年に山形市消防団長に就任。2001年から県消防協会長を務め、国の消防審議会や中央防災会議の委員も歴任した。18年に山形市消防団の会計をめぐる問題が発覚し、市消防団長を辞職した。現在は消防育英会(東京)の理事を務めている。

「支出問題視されず」協会役員
 県消防協会は消防活動の充実を目的とする組織で、会員は県内の消防職員、団員の計約2万5千人に上る。役員は当時会長を含む理事9人、監事3人、理事を監督する立場の評議員10人で構成。それぞれ各地の消防団長と消防長が務め、評議員には県職員も加わっている。役員は「これまで支出が問題視されたことはなかった」としている。

 協会の年間予算の規模は3千万円程度で、18年度の主な収入は日本消防協会の助成金1500万円、消防団員と職員の会費800万円などで、市町村の負担金も150万円程度含まれている。

 県危機管理課によると、県は県協会の事業計画書や収支などの報告を受けているが「指導監督する権限はない」(同課)とする。

 評議員を務める高梨学県消防救急主幹は取材に対し「予算の詳しい使途までは見ていない」と話す。交際費の多さを指摘したことはあったというが、問題ない旨を説明され、贈り物などに関する話は聞いていないとした。

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