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県内の酒蔵で仕込み見学 日本酒の講師めざす、海外の9人

2019年01月28日 20:42
仕込み蔵を見学し、本県の酒造りの現場に触れる参加者=天童市・出羽桜酒造
 世界最大のワイン教育機関「ワイン&スピリッツ教育財団」(WSET、本部・ロンドン)による日本酒講座の講師資格取得を目指す海外の9人が28日、天童市の出羽桜酒造、河北町の和田酒造を訪れ、酒蔵や仕込みの様子を見学した。世界トップ級の日本酒を生み出す本県蔵人(くらびと)の技術、思いに触れ、講師として必要な知識を学んだ。認定試験の実地研修の一環で、本県での研修は初めてという。

 WSETはワイン、スピリッツ(蒸留酒)、日本酒に関する世界最大の教育機関で、約70カ国で酒のプロ育成に携わる。日本酒講座は2014年に始まり、レベル3、1の2段階がある。講師に25カ国の93人が認定され、受講者は世界で計4317人に上る。本県は、昨年5月のインターナショナル・ワイン・チャレンジ(IWC)日本酒部門で各蔵が好成績を収めたため、研修場所に選ばれた。

 出羽桜酒造(仲野益美社長)では、鴨田直希輸出担当長の案内で精米所、低温貯蔵庫、仕込み蔵を見学。精米、蒸し、酒母作り、発酵、濾過(ろか)など一連の工程を学び、精米歩合や麹(こうじ)による品質の違い、酒米と麹の相性、発酵時間と品質の関係性などの質問が飛んだ。

 利き酒は6酒類を試飲。ハワイ在住のビクター・フンさん(34)は「県産酒の味は世界一。造り方は昔から変わらないが、新しい技術、設備で生産量、売り上げを伸ばしている点が興味深い。講師として蔵人の心を伝えたい」と話した。

 講師候補者に本県の酒造りに触れてもらうことで、講座を通じて世界に県産酒の魅力、蔵人の思いを発信できる。仲野社長は一行に「酒米、麹、酵母だけでなく、産地についても語り、伝えてほしい」と訴えた。

 9人は国税庁による「国外の日本産酒類専門家招へい事業」で来日し、シンガポール、米国、ロシア、メキシコ、イタリア、中国、英国の7カ国で酒の輸入、流通、教育に携わる。29日に米沢市の小嶋総本店を訪れ、群馬、広島両県の酒蔵を見学した後、2月1日に広島県の酒類総合研究所で筆記と利き酒の認定試験に臨む。

関連写真

  • 精米所を見学し、本県の酒造りの現場に触れる参加者=天童市・出羽桜酒造
  • 酒造りの現場を見学し、日本酒を試飲する参加者=天童市・出羽桜酒造
  • 出羽桜酒造の見学を終え、記念撮影するWSETの一行=天童市
  • 酒蔵を見学し、本県の酒造りの現場に触れる参加者=天童市・出羽桜酒造

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