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「和算」の楽しさ、子どもたちに 山形大・脇教授と児童が「算額」再現

2019年02月09日 12:12
奉納される算額。山形大付属小の児童が考えた問題が記されている=山形市・アトリエ欅
 子どもたちに数学の楽しさを伝えようと、山形大の脇克志教授(数理科学)が江戸時代に国内で発達し、県内でも盛んだった「和算」の普及に取り組んでいる。和算には問題の解き方を考える楽しさがあるといい、「伸び伸びとした発想を育てたい」と脇教授。児童が考えた問題を木板に記して、和算家たちが寺社に納めた「算額」を再現し、9日に山形市の湯殿山神社に奉納する。

 脇教授によると、和算は江戸時代に流行し、問題を解くだけでなく、自ら問いを考え競い合う「一種のエンターテインメントになっていた」という。良問を寺社に算額にして奉納することは栄誉となっていた。

 今回、山形大付属小の5年生が考えた計10問の中から、県和算研究会(奥山安男会長)の審査で4問を選出。市内のアトリエ欅(けやき)の協力で縦約50センチ、横約100センチ、厚さ約3センチのマツ材に記し、算額を仕上げた。

 掲載された4問のうち、カラフルな六つの長方形がピラミッド状に重なった問いは、色に割り当てられた数をヒントから導く内容。縦1センチ、横5センチの長方形を正方形に組み替える方法を考える問題もある。

 どれも答えが明記されており、どうすればその解に至るかを考えさせている。脇教授は和算について、「『何でだろう』と考えることには多様性があり、意見を出し合う楽しさもある」と話す。

山形市立図書館前に建立されている会田安明の像=山形市・小荷駄町公園
 県内はかつて和算が盛んで、流派の一つ最上(さいじょう)流を江戸で興し、庶民に普及させた会田安明(1747~1817年)は現山形市の出身。今回奉納する湯殿山神社には会田の没後100年の際に門弟が奉納した算額がある。同研究会の調査で県内各地に算額69面313問が確認され、脇教授は「各地での奉納にも取り組んでみたい」としている。

 今回の取り組みは、公益信託荘内銀行ふるさと創造基金の助成を活用して進められた。

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