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「卯の花姫」観音堂、近く遷座式 長井、伝統芸能・黒獅子とゆかり

2019年02月10日 11:04
遷座されることになった観音堂。竜神となった卯の花姫が化粧を整える場と伝わる=長井市成田
 長井市の伝統芸能・黒獅子と関わりがある卯(う)の花姫伝説。竜神(黒獅子)となった姫が化粧を整える場―とされる観音堂が同市成田にある。堂守が途絶えたことなどから、地元の社寺や企業関係者らが近くの温泉宿泊施設内に新たな観音堂を建立し、近く遷座式が行われる。関係者は「観光資源でもある卯の花姫伝説を改めて発信する契機になれば」と話している。

 卯の花姫は平安時代の東北の豪族安倍貞任の娘。敵将源義家に恋をし、結果的に長井の置賜野川上流の三淵渓谷から身を投げて竜神に化身したとされる。総宮神社(同市横町)の祭りの際に里に下りてくるといい、長井の黒獅子は竜神が野川を下る姿と伝わる。

 その際に竜神が化粧を整える場所とされるのが同市成田の「化粧坂聖観世音堂(けしょうざかしょうかんぜおんどう)」。元亀年間の1570年ごろの建立で、現在は石と木でできた高さ90センチ、幅50センチ、奥行き80センチのお堂がある。本尊が安置されている善明院(同市成田)や、総宮神社が祭礼を行いながら受け継いできた。

 近年、堂守の後継者が途絶えたことや周辺農地の作業効率向上の観点から移転話が持ち上がった。2016年ごろから善明院や総宮神社、地元企業の関係者らが対応を協議。近くの「卯の花温泉はぎ乃湯」敷地内の池に観音堂を建立、遷座することにした。大きさは高さ3.3メートル、幅1.2メートル、奥行き1.8メートル。費用には市内外から募った寄付金を充てた。歩いて近づいて参拝できる。

 今月11日に現地で遷座式と落慶式が行われる。井上晴雄遷座事業委員長(71)=同市高野町2丁目=は「由緒ある観音堂を維持できて良かった。卯の花姫伝説にまつわる史跡などは長井の各地にある。遷座を機に多くの人に知ってもらい、観光振興にも寄与できればいい」と話している。

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