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人手確保、妙案どこに 「売り手市場」続く県内、企業切実

2019年02月18日 09:19
140社近くがブースを構えた「ハローワーク就職面談会」。人手不足の中、各社は人材確保に思案している=6日、山形市・山形国際交流プラザ
 全国的に人手不足に出口が見えない。県内企業は採用条件の見直しやPRに躍起だが、求職者有利の“売り手市場”の中では効果はいまひとつのようだ。「仕事はあるのに人が足りない」「既存の人員で何とかやりくりしている」。採用担当者からは切実な声が聞かれる。

 山形市で今月上旬に開かれた「ハローワーク就職面談会」。ブースを構えた天童市内の製造業の男性はため息交じりに話した。「新卒採用は昨年ゼロ。今年も難しそうだ…」。会場には一般求職者を中心に前年より35人多い460人が訪れた。主催者は、より良い条件を求める転職希望者が増えたとみる。138社がブースを並べたが、求職者でにぎわう企業もあれば、なかなか人が集まらないところもあった。

 人材確保の厳しさに頭を悩ませていた天童市の男性は現状を語った。「仕事はある。だが、人手不足で十分にこなせていない。人材会社のサイトなどあらゆる手段を活用して採用を試みているが…」。最後は言葉が続かない。

 山形労働局によると、景気の良さから失業者が少ない上、企業も離職防止により力を入れている。このため職を求める人自体が少なくなっている。担当者は「企業としても求めるスキルや能力があり、誰でもいいわけではない。求職者も求人内容を吟味するため、なかなかマッチングがうまくいっていない」と分析する。

 人手不足が幅広い業種に広がる中、各企業は対応に知恵を絞る。県内で複数の店舗を展開する小売業者は一部の店舗で試行的に定休日を設けることにした。「残業にも限界があり、これまで通りには店舗が回らない」といい、今後、定休日導入による集客や売り上げへの影響を見ながら対応を練るという。

 豆菓子メーカーのでん六(山形市)では、特にパート従業員が足りない。時給をアップしても思った以上に人が集まらず、繁忙期には事務部門も製造部門を手伝っている。建設業の丸吉奥山組(天童市)では60歳以上を中途採用するなど、元気な高年齢者の力も借りて対応している。

 山形市の製造業者は新卒採用向けにホームページをリニューアルしたほか、学校訪問に力を入れている。それでも資格を持つ学生などは獲得競争が激しく、求める人材は十分に採用できない。「経営的に難しい面もあるが、今後は賃金アップも検討する必要があるかもしれない」と担当者。

 県内の有効求人倍率(季節調整値)は昨年12月まで7カ月連続で1.6倍台となっている。山形労働局の担当者は「海外の景気動向も注視しなければならないが、今後も高水準の求人倍率が続くだろう」と見通す。人手不足の状況はさらに長引く様相だ。企業にとってしばらくは思案と我慢の時が続きそうだ。

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