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宇宙で着々、同郷の夢 はやぶさ2着陸・第一関門、まず突破

2019年02月23日 12:39
 探査機はやぶさ2が22日、小惑星りゅうぐうへの着陸を果たした。プロジェクトに携わっている宇宙航空研究開発機構(JAXA)の研究開発員武井悠人さん(30)=山形市出身=は「任務をやり遂げほっとした」と安堵(あんど)。一方、同郷の先輩で同機に搭載されている小型探査ロボット「ミネルバ2」の開発に携わった山形大大学院理工学研究科の峯田貴教授(57)は後輩の活躍をたたえ、探査ロボットの任務成功に夢を膨らませた。

JAXAの研究開発員として「はやぶさ2」プロジェクトに参加している武井悠人さん=2018年
 武井さん、峯田教授とも山形市出身で、世代は違うものの山形東高―東京工業大と同じ道を歩んできた。互いに面識はないが、今やはやぶさ2プロジェクトで同じ目標を持つ同志だ。

 この日、はやぶさ2の着陸作業を終えた武井さんが山形新聞の取材に応じた。

 惑星の表面は岩だらけで、降下場所を誤れば機体を損傷しかねない。メンバー全員が神経を集中させ、上空20キロから降下を始めた。500メートル以下で自動制御モードになり、あらかじめ投下しておいた目印を頼りに半径3メートルのエリアへの着陸を目指した。

 武井さんは機体が計画通りの速さで移動しているか、速度計の値を基に評価する任務を担った。「探査機からの電波が唯一の情報。周波数の変化から割り出した速度の推移を食い入るように見守っていた」。予定通りの値がモニターに表れるたびに管制室は沸き、着陸と直後の離脱を確認すると歓声に包まれた。

 地中の砂を採取するため弾丸を撃ち込む作業が控える。武井さんは「困難のたびに激論を交わしてきた。重大なリスクを伴う任務にも力を合わせて準備していく」と次を見据えた。

ミネルバ2の駆動装置を開発した際のエピソードを語る峯田貴教授(右)と妻木勇一教授=2014年
 小型探査ロボット「ミネルバ2」の開発には多くの大学も参画しており、峯田教授も山形大大学院理工学研究科の妻木勇一教授(53)と携わった。これまでのはやぶさ2の挑戦を「初代に比べドラマ性は少ないが、それこそがプロジェクトが順調に進んでいる証し」と評した。

 この日、峯田教授は研究室の学生とネット中継で着陸の様子を見守り、成功に「ほっとした」とひと言。動力源を開発した探査ロボットの投下はまだ先だが、はやぶさ2の着陸成功は今後の計画の弾みになる。その成功を支えた後輩の活躍を「誇りに思う」と語った。

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