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遺伝子特定、開発に期待・鶴岡 慶応大先端研など

2019年02月28日 11:09
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 国立研究開発法人量子科学技術研究開発機構と、鶴岡市の慶応大先端生命科学研究所は27日、アルファ線がん治療薬に顕著に反応する遺伝子4種類を特定したと発表した。アルファ線がん治療薬は開発の途上で、今回の発見により、正確で効果的な診断や、新たな治療法の開発が期待される。

 放射線の一種のアルファ線は透過力が弱く、先端研によると、経口薬として用いる方法が研究されている。体外から照射するガンマ線治療などに比べて▽体への負荷が少ない▽特定の患部に対して治療できる―など利点がある。一方で、体外から効果測定や効き方のメカニズム解明が課題となっている。

 各遺伝子には代謝、増殖、修復などそれぞれ対応する働きがある。アルファ線治療薬に反応する遺伝子を調べるため、今回の研究では全遺伝子について、治療薬を与えた際の発現量(どれだけ反応するか)を解析した。

 発現量を遺伝子ごとに数えられる「RNAシーケンス解析」という技術を使用。ガンマ線を照射した細胞と未処理の細胞を比較し、アルファ線治療薬への反応が顕著な遺伝子を絞り込んだ。

 4種のうち2種はがん細胞の転移に関係するもので、この遺伝子を制御する薬を加えるなど、新しい治療法開発につながる可能性があるという。腫瘍マーカーとして知られる遺伝子も含まれ、治療薬が狙い通りに作用しているかなど正確な診断に結び付くことが期待される。

 今回は培養細胞を用いた研究で、将来的な臨床応用に向けてマウスでの実証などを重ねる方針。研究に携わった先端研の荒川和晴准教授は「研究の成果を人の命を救えるものにつなげたい」としている。

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