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出来栄え「やんばい」伝統の味 向町・豊田地区、女性有志がくじら餅学ぶ

2019年03月18日 13:04
高橋タカエさん(右から2人目)を先生役に「くじら餅」作りに取り組む豊田地区婦人部のメンバー=最上町・豊田公民館
 手作りの味をお隣さんへ―。最上町向町の豊田地区婦人部のメンバー約15人が、かつて各家庭で伝わった「くじら餅」作りに挑戦した。先生役はご近所の高橋タカエさん(85)。桃の節句に合わせた、かあちゃん特製のひな菓子作りを50~70代の女性たちが和気あいあいと学んだ。

 町役場に程近い同地区は43戸約150人が暮らす。少子高齢化が進み、現在、児童がいるのは2世帯だけ。住民の間で地区を活気づける催しを考え、「ひな祭り」を初めて計画。その際に振る舞うくじら餅を有志で作ることにした。

 3日のひな祭り本番を控えた2日、豊田公民館に婦人部のメンバーが集合。1日に味を決める砂糖水を合わせた練り粉を準備し、一晩寝かせた。翌2日に型に流し込み、2時間ほど蒸し上げる作業を繰り返した。

 蒸し上がったくじら餅は、女性たちが連係して水で冷まし、再び甘塩っぱいたれに漬け、一つずつ包装していった。作業の輪に加わったタカエさんは「やんばい、やんばい」と出来栄えに合格点を与え、にっこり。婦人部会長の菅栄子さん(70)らが「色合いはこれぐらいでいい?」などと尋ねながら、楽しそうに伝統菓子をこしらえた。

 「昔はそれぞれの家でくじら餅を作っていた」とタカエさん。農閑期でもあり、手間がかかるくじら餅を手作りする家庭も多かったが、生活習慣の変化から遠のく家が増えたという。タカエさんの息子で区長を担う高橋明彦(あけひこ)さん(62)は「暮らしの中に楽しいことがある集落にしたい、との思いがきっかけ。女性が活躍する楽しい家庭が理想」と笑顔で話した。

 3日に同公民館で開かれたコンサートには約40人が足を運び、同町在住のバイオリニスト池田敏美さんが演奏を披露した。手作りくじら餅は参加者のほか、地区内全戸にプレゼントされた。

伝わった幸福感
 調理を楽しむ女性たちの笑顔から、地域の中に居場所があることへの安心感、幸福感が伝わってきた。出来たての温かなくじら餅をいただいた。「もっちもちの懐かしい味」。うまく食リポしたいけど…このおいしさ、伝わりますか?

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