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キャビアの夢はかなう、次は? 山辺・作谷沢でチョウザメ飼育30年

2019年03月21日 11:46
地元の湧き水を活用し、チョウザメを飼っている池。作谷沢の新たな特産品化を目指している=山辺町
 世界三大珍味の一つ、キャビアが採れるチョウザメに憧れてロマンを追い求めてきた男性たちがいる。山辺町作谷沢地区の「チョウザメ会」のメンバーだ。同地区の湧き水を活用して約30年前から飼育を始め、失敗を繰り返しながら、2017年から念願のキャビアが採れるようになった。作谷沢の新たな特産品化を目指し、雄の身の試食会を21日、地元で開き、チョウザメを使った料理を関係者にアピールする。

 チョウザメ会は1989年、物好きな地元住民7人で結成され、現在は8人が所属。「金もうけにはならないけれど、夢を見たい」という思いで、お金を出し合って養殖を続けてきた。

 現在育てているのは3代目で、20数年物になる。3種類おり、雄は約100匹、雌は約80匹、最大で体長約1.5メートルに成長した。養殖に適した水温は20度とされるが、池の湧き水は10度ほどしかなく、飼育を担当している日詰一彦さん(67)=簗沢=は「チョウザメの生育は遅くなるが、水温が低くても生きられる」と話す。餌や水温の状態が良いと6~7年ほどでキャビアが採れるようになり、30年以上生きることもあるという。

 稚魚購入時は性別不明だったが、17年に専門家を招いて雌雄を判別してもらい、現在は別々の池で養殖。卵の有無を判別できる採卵器具も導入したことで17年に10キロの雌1匹から約1キロのキャビアを初めて採ることに成功した。日詰さんによると、個体によって卵ができるサイクルがあるため、キャビアが毎年採れるとは限らないという。

 メンバーが頭を悩ませているのが雄の活用法。21日のイベントは地元住民でつくる作谷沢特産品探索会が企画した。雄1匹をしゃぶしゃぶにして味わい、飲食店などで提供してもらえるようにPRする狙いがある。今年1月には地元住民が刺し身で味わい、「タイのような、コイのようなプリプリした食感」と好評を得ており、おいしい食べ方を研究している段階。好評であれば第2弾の試食会も考えていくという。

 会結成から30年が経過し、メンバーの平均年齢は70歳前後と高齢化が進む。日詰さんは「キャビアを食べるという夢はかなった。チョウザメは30年以上生きるので、自分たちも長生きして地元の特産品にしていきたい」と意気込んでいる。

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