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釜ノ越サクラ、県天然記念物指定解除へ 木造男神・女神像を県文化財に

2019年03月26日 12:01
花は咲かないが樹形が際立つ釜ノ越サクラ(中央)=2018年4月、白鷹町高玉
 県教育委員会は25日、県文化財保護審議会から長井市の総宮神社所有の木像2体を県有形文化財(彫刻)に指定、県天然記念物の釜ノ越(かまのこし)サクラ(白鷹町)を指定から解除するよう答申を受けたと発表した。26日の県教委の審議を経て告示し、正式に決まる。釜ノ越サクラは枯死による指定解除。長年、観光名所として集客を担ってきた地域のシンボルに地元からは感謝と惜しむ声が聞かれた。

 2013年に県天然記念物の指定を受けた釜ノ越サクラは見事な樹形や美しい景観が人気を集め、南陽、長井、白鷹3市町の花見観光ルート「置賜さくら回廊」で高い知名度を誇ってきた。樹齢500年以上の古典桜が点在する白鷹町内でも、樹齢1200年の薬師ザクラと双璧をなす地域のシンボルになっている。

 1980年代ごろから樹勢が衰え始め、虫や鳥の害、風雪による枝折れなどで傷みが進んだ。地元の「釜の越桜保存会」(多田章会長)が中心となり、活力剤注入や土の入れ替えなど手を尽くしたが、樹勢は回復しなかった。多田会長は「(指定解除は)残念だが致し方ない。約20年前から育てている分身木の現地への移植も考えており、今後も地域のサクラを守り、育てていきたい」と語った。

木造男神像(右)と木造女神像
 県文化財・生涯学習課によると、今回、文化財指定の答申を受けた木像2体は「木造男神像」と「木造女神像」で、男神像は高さ45.7センチ、女神像は34.4センチ。いずれも一つの木を彫って10世紀ごろに制作されたと推定される。この時期に長井に男女神像を祭る神社が存在したことを示し、地方豪族の神社の祭神として制作された神像の貴重な一例とみられるという。

 今回の指定と指定解除後、県指定文化財の総数は529件となる。

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