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「おっぱい寺」の秘仏、300年ぶりご開帳へ 朝日・東永寺、屋根修繕落慶祝い

2019年04月18日 11:19
屋根が修繕され、秘仏が約300年ぶりに公開される東永寺=朝日町新宿
 「おっぱい寺」の愛称で地域住民に知られる朝日町新宿(あらじゅく)の東永寺で、秘仏とされてきた本尊の地蔵菩薩が20日からお披露目される。老朽化した屋根の修繕を終え、落慶祝いとして約300年ぶりに開帳する。地蔵菩薩を今まで以上に大切にし、地域で受け継いでいこうとの願いが込められている。

 東永寺は室町時代の天文年間(1532~55年)、新宿付近に建てられ、江戸時代の寛永期(1624~44年)に現在地に移転した。江戸後期は寺子屋でもあり、子どもの成長や学業成就を願う信仰の場として歴史を刻んだ。本堂には子どもが豊かな母乳で健やかに育ってほしいとの願いを込め、乳房を模した絵馬が多数飾られており、「おっぱい寺」とも呼ばれている。

 本尊の地蔵菩薩はかつて24年に1度、開帳していたが、江戸中期ごろから拝観できなくなった。登坂高典住職は「町の歴史をひもとくと、天災などの危機が訪れた年と開帳の年が重なっていた。『開けない方が良い』とされ、秘仏として代々受け継がれてきたのではないか」と推測する。

 一方で、地元住民からは「一度は本尊を拝んでみたい」との声が上がっていた。この地蔵菩薩を信仰する講中が約30人と減少の一途をたどり、寺の維持管理も困難になりつつある中、昨年秋にお堂の屋根を修繕したことをきっかけに、登坂住職が落慶祝いの開帳を決断した。登坂住職は「子どもを守りたいという人々の願いはいつの時代も同じ。本尊を見て拝み、お地蔵様のように笑顔になってほしい」と話している。

 開帳落慶法要は20日午後2時からで、太鼓奉納などもある。開帳は24日までで、午前9時~午後5時。問い合わせは同町三中の若宮寺0237(67)2458。

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