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天童木工、新技術の特許取得 木材に難燃性や防腐・防蟻性能付加

2019年05月08日 11:35
2017年12月から屋外試験中の防腐・防蟻処理した椅子とテーブル。無垢(むく)材で作った説明板の枠(左)と比べると効果がよく分かる=天童市・天童木工本社
 高級家具メーカー・天童木工(天童市、加藤昌宏社長)は、木材に難燃性や防腐・防蟻(ぼうぎ)性能を加える新技術「木材薬液処理方法―圧密浸漬(しんせき)処理」の特許を取得した。軟質針葉樹から高い強度とデザイン性を兼ね備えた家具を作る技術「ロールプレスウッド(RPW)」を応用したもので、同社は「新技術によって屋外用の家具や設備に利用できるようになる。スギやヒノキなどの軟質針葉樹の可能性がさらに広がる。豊かな森林づくりにもつながる」としている。

 RPWは、軟質針葉樹を厚さ1~5ミリの単板にスライスし、重ねてプレスする圧密加工と成形合板を合わせた技術。硬い広葉樹と同程度の高い強度と木目本来の美しさ、複雑な曲面や繊細な形状の家具作りを可能にしている。このRPW工程に、薬剤を染み込ませる圧密浸漬処理を組み込むことで、木材が燃えにくくなったり、雨風やアリの侵食にも強くなったりする。2015年5月に特許を出願し、今年3月に登録された。

 同社は、両技術を組み合わせた「RPWプラス」により、木製クロスバイクや木製自動車のコンセプトモデルを製作。昨年と今年の「新機能性材料展」で発表し、国内外から注目を集めた。今年2月に東京・中目黒にオープンした「スターバックス・リザーブ・ロースタリー東京」のテラスにも、RPWプラスの椅子やテーブルが採用されている。

天童木工が作った木製クロスバイク。県産スギ材を使い新技術で防腐・防蟻性能を付加している
 山形市大森の特別養護老人ホーム「サンシャイン大森」は18年9月に屋外用椅子などを導入した。菱沼松子施設長は「暑い日でも表面が熱くならず、ちょうどいい肌触り。雨風にさらされても新品同様で、利用者も『座り心地がいい』と喜んでいる」と話す。

 天童市の本社では、17年12月から屋外試験中のRPWプラスの椅子とテーブルを見ることができる。本社ショールームの営業時間は午前9時半~午後5時。問い合わせは通話無料の同社(0120)013121。

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