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鶴ケ岡城の趣、現代に 荘内神社、鶴岡公園内に板塀再建へ

2019年05月15日 12:45
板塀再建後の予想画像。中央が鶴岡護国神社(荘内神社提供)
 鶴岡市の荘内神社(石原純一宮司)は、かつて鶴岡公園内にあった鶴ケ岡城の趣を伝えようと、園内で城の板塀再建に取り組んでいる。同市出身の会社役員芳賀敏和さん(73)=東京都江戸川区=は、城下町にふさわしい環境整備に取り組む同神社の趣旨に賛同し、「故郷の役に立てば」と費用の一部を寄付。強力な後押しを得て、同神社は7月中旬の完成を目指している。

 芳賀さんは鶴岡三中を卒業後に上京し、牛乳配達などで資金を集め、20歳の時に中古のトラック1台で運送業を始めたという。現在はタクシー会社など多角的な経営に取り組んでいる。同市に対しても、古民家や商家だった建物を交流施設に改築するなど、私財を投じて中心市街地活性化に取り組んできた。石原宮司の母親と同じ同市羽黒地域出身だったことなどから、石原宮司と以前から親交があり、今回の板塀整備の構想を知って協力を申し出た。

 江戸時代に酒井氏の居城だった鶴ケ岡城は明治時代に解体されたが、土塁や堀が残る。石原宮司によると、板塀の他に本丸御角櫓(おすみやぐら)の再建も以前計画し、市民募金も行ったが、東日本大震災発生を受けて浄財は被災地復興支援に回し、延期していた。今回、改元に伴う御大典記念事業として「矢狭間(やざま)・鉄砲狭間付き板塀」の整備を計画。鶴岡護国神社がある同園南西の堀沿い約100メートルにわたり、高さ2メートルの塀を設ける。穴から矢を放ったり、鉄砲を撃ったりできる構造を再現する。

板塀再建に向け、芳賀敏和さん(左)から石原純一宮司に奉賛金が手渡された=鶴岡市・荘内神社
 総事業費は約1千万円で、市民募金を展開。このうち500万円を芳賀さんが同事業奉賛金として寄付し、奉納式が4月に荘内神社で行われた。石原宮司は「高額のご奉賛をいただき、ありがたい。かつての姿を忠実に再現したい」と感謝の言葉を述べ、芳賀さんは「毎月のように鶴岡に来て元気を取り戻し、東京には出稼ぎに行っているという意識が今もある。城下町鶴岡の風情を残す取り組みにぜひ参加したかった」と話していた。

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