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小型センサー作成へ前進 山形大工学部・印刷電子回路に経産省補助金

2019年05月16日 10:38
電子回路を印刷した基板。山形大が導入を予定する装置はさらに精度が高い回路を印刷で作成できる=米沢市・山形大工学部
 山形大工学部は15日、文字や写真を紙にプリントするように電子回路を基板に印刷する最新機器導入に対し、経済産業省から補助金を受けることが決まったと発表した。従来の回路基板より薄く、小さくできる。超軽量で小型のセンサー作成が可能となり、介護や物流、農業など幅広い分野への活用が見込まれる。地元企業との共同研究などに活用する考えで「さまざまな可能性を探り、地域活性化に貢献したい」とする。

 同学部で同日開かれた記者懇談会で、飯塚博学部長らが明らかにした。装置を運用する時任静士教授(有機材料システム専攻)によると、従来は基板全面に通電する資材を塗った後、回路となる部分のみを残して削り取る工法だった。新たに導入する装置は基板上に回路となる部分のみを直接、印刷することができるため作業工程を大幅に減らせ、これまで以上に小さい回路を形成することもできる。材料ロスも減らせるという。

 この装置で作った基板の運用例としては、皮膚に接して心拍数や呼吸状態、体温などを計測し、無線で情報を飛ばす活動量計が挙げられる。介護施設で入所者に使ってもらうことで、状態を一括で把握することができ、介護士の負担軽減につながる。さらに、生鮮食品など厳格な温度管理が必要な物流業界でも小さくて安価なセンサーは大きな需要が見込まれるという。

 同大は、地元企業との共同研究で電子回路のサンプルを作成するなどし、実用化につなげたい考えだ。補助金は機器購入の全額が対象となる。交付決定を受け、具体的な装置の選定、入札を行い、2019年度中に研究体制を整える方針。設置場所は市内の有機エレクトロニクス研究センターを予定している。

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