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ブロック塀を木製化、長井に設置 一石二鳥の「山形式」

2019年05月20日 10:13
やまなみ学園に設置された山形式フェンス=長井市今泉
 昨年6月の大阪府北部地震で、女児がブロック塀の下敷きになり死亡した事故などを受け、県は県産木材を使い、安全面に配慮した「山形式フェンス」を開発した。公共施設に設置されたブロック塀を木製化する事業の一環で、第1弾として長井市の障害児入所施設「県立やまなみ学園」に設置。導入促進に向け、今後、設計図などをまとめた事例集を作成し、市町村や民間に広くPRする考えだ。

 県は大阪府北部地震後、県有施設の点検やブロック塀の撤去・修繕を進めてきた。一部の塀については安全面などを考慮して木製化を図ることとし、県庁内で基礎を含めた構造などについて検討を行った。

 その中で考案されたのが「山形式フェンス」。本県の自然環境を踏まえた構造計算を行い、地震や風雪に耐えられるように設計した。県産スギ材を使用し、1枚は高さ1.5メートル、横2メートル。コンクリート製の基礎を2メートル間隔で設置し、それぞれに支柱を立て、断面が10.5センチ四方の角材を積み重ねた。

 強度はブロック塀と同程度に近づけた。万が一倒れたとしても、角材はブロックに比べて軽いため、被害を抑えることができる。防腐処理などを行い、耐久性も向上させた。

 やまなみ学園では、敷地南側のブロック塀を取り壊し、3月に延長45.5メートルの山形式フェンスを導入した。費用は基礎工事を含め1メートル当たり15万円だったという。

 ほかに県農業総合研究センター園芸試験場(寒河江市)や鶴岡署の駐在所では独自の木製フェンスを設置しており、ブロック塀の木製化が進んでいる。

 山形式フェンスの事例集作成は、県木材産業協同組合と連携。写真や設計図をまとめる計画で、市町村や民間事業者に配布し、導入を促す。県森林(モリ)ノミクス推進課の担当者は「木製フェンスの普及が進めば、周辺の安全や県産木材の利用拡大につながる」と期待している。

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