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名称は「やまがた紅王」 県開発サクランボ「山形C12号」、応募約1万5000件から絞り込む

2019年06月04日 10:27
大玉サクランボ新品種「山形C12号」の名称を「やまがた紅王」と発表する吉村美栄子知事=県庁
 県が開発した大玉サクランボ新品種「山形C12号」の名称が4日、「やまがた紅王(べにおう)」に決まった。約1万5千件の応募の中から絞り込み、生産者や流通関係者の意見を踏まえた上で名付けた。次代のサクランボ王国をけん引する「王様」としてPRし、2023年度からの本格販売を目指す。

 吉村美栄子知事が同日の定例記者会見で発表した。山形C12号の開発は1997年に県農業総合研究センター園芸試験場(寒河江市)で始まった。大玉で品質の良い「紅秀峰」と、レーニアと紅さやかの交雑種を掛け合わせ、70本の苗木の中から育成した。

 県は昨年6~7月に名称募集を行い、1万5034件が寄せられた。重複を除く9496点のうち、最多は「紅王」の97件、次いで県産米新品種「雪若丸」をイメージした「紅若丸」が48件、「山形ルビー」45件、「山形錦」41件、「紅大王」38件と続いた。「山形紅王」も6件あった。

 「やまがた紅王」は500円玉より大きく、鮮やかな紅色。「紅王」は品種の特徴を端的に表しており、親しみやすい点が評価された。その上で、消費者に分かりやすい形で本県をアピールできるように、語感の柔らかさを意識して平仮名で「やまがた」と冠した。

 県は5月中旬に特許庁に商標登録を出願。4日に出願公表された。中国と韓国、香港、台湾でも商標登録を出願済みとしている。

 吉村知事は「本県サクランボの将来を担う大型新人として、国内外の消費者の心をつかむ品種に育ってほしい」と期待。今後は販売プロモーションと並行し、海外輸出を見据え台湾への輸送試験を行う。産地化を進め、22年度の先行販売、23年度に本格販売する。

 「やまがた紅王」は県産果樹で初めて「生産者登録制度」を導入した。18、19年の登録本数は計1万9502本で、100ヘクタール程度を見込んでいる。大玉新品種では、青森産のジュノハートが今年から販売が予定されているが、県園芸農業推進課は「生産規模、収穫時期も違うので競合はしない」としている。

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