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震度6弱-激震、眠れぬ夜 津波注意報、よぎる55年前の悪夢

2019年06月19日 10:50
山新放送庄内会館に避難してきた市民ら。不安そうな様子で窓の外を見つめたり、スマートフォンで状況を確認したりしていた=18日午後10時49分、酒田市
 まるで新潟地震のようだ―。庄内や最上地方を中心に18日夜、最大震度6弱を観測した地震。津波注意報が出され、沿岸部に緊張が走り、一部で停電も発生した。夜半の激しい揺れは、死者26人を出した55年前の悪夢を思い起こさせた。

 鶴岡市五十川の主婦富樫和加子さん(68)は揺れを感じるとすぐ、着の身着のまま自宅を飛び出した。停電となったが「防災無線で避難指示があったので、夫と2人で高所に逃げてきた」とし「中学生のときに経験した新潟地震を思い出した」と声を震わせた。

 鶴岡市斎藤川原、団体職員佐藤秀雄さん(64)は「30秒近く横揺れが続いた」と驚いた。鶴岡市大荒、川村正志さん(70)は「水槽の水は揺れ、神棚の置物は落下した。テレビも落ち、画面にひびが入った」と語り、「東日本大震災よりも、ものすごい揺れだった。こんな揺れは初めて」と発生時の恐怖を語った。

     ◇ 

情報収集に奔走する県職員=18日午後10時55分、県庁
 酒田市が民間企業などと協定を結んだ「津波避難ビル」になっている同市山居町1丁目の山新放送庄内会館には、午後10時40分ごろから周辺住民が次々と避難し、午後11時現在で約150人が集まった。不安そうにスマートフォンで最新情報を確認したり、愛犬と一緒に避難してきた市民も。

 小学生の子どもを連れた40代夫婦は「何かにつかまっていなければ立っていられないほどだった。横揺れというより回転しているような揺れ。津波が到達するかもと考えると不安だったが、訓練もしていたし避難してきた」と話した。

     ◇ 

 鶴岡市の日本海に面する湯野浜温泉の旅館みやじまには58人が宿泊していた。宿泊客には館内放送で室内待機を求め、津波に備えて、すぐに避難できるような服装に着替えるよう呼び掛けた。同旅館は岩盤の上に立っているものの、「それでもかなりの揺れを感じた」(旅館関係者)という。しかし、館内で大きな混乱はなかったという。

 「突き上げるような縦揺れがしばらく続いた」。湯の浜温泉ホテル亀やでは、5基あるエレベーターのうち3基が自動停止。エレベーター内に宿泊客が閉じ込められていないことを確認した。約90人の宿泊客にけが人はなく、館内放送で室内待機を呼び掛けた。

 酒田海上保安部は、津波の心配があるため、酒田港の港内に停泊している貨物船などに、いったん港外に出るよう指示している。

 同海保は巡視艇「べにばな」と巡視船「つるぎ」を出航させ、沖合に出て被害状況を確認している。

     ◇ 

 酒田市内の酒田天然ガス(酒田市)は、午後11時現在で被害の報告はない。震度4以上で全員出社の態勢を取っており、市内のガス供給設備の点検を急ぎ進めている。各家庭のメーターに震度5程度の揺れを感知すると自動的にガス供給をストップする機能がついている影響で、「ガスが止まった」という問い合わせが数件寄せられているという。

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