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山形北高校歌「朗らかに」 上山で作曲家の手紙発見、80年の時経て光

2019年06月24日 09:52
作曲家堀内敬三が山形第二高等女学校の校長宛に書いた手紙
 上山市出身の歌人・斎藤茂吉が作詞し、茂吉から依頼を受けた作曲家・堀内敬三が曲を手掛けた山形北高(旧山形第二高等女学校)の校歌。堀内が1939(昭和14)年、当時の校長宛に書いた手紙がこのほど、上山市内で見つかった。曲の完成を報告する内容で、茂吉の思いをくんで作曲したことが伝わる。「明るく朗らかに歌って」という作曲家の願いも80年の時を経て明らかになり、同校関係者は感慨にふけっている。

 手紙には「まことに美しい立派な歌詞で作曲にもはりあいがあり愉快でした」と茂吉を称賛する言葉がつづられている。五七調の形式や歌詞の内容に合うように曲を付けたところ「荘重な感じのものになった」と説明。「それでも一般的な校歌と比べると明るさがあるので、その明るい朗らかな面を歌い生かしてください」と呼び掛けている。堀内は当時、著名な作曲家で、陸軍省や文部省の仕事をしていたことも書いてある。

 2人が学校側とやりとりした手紙は過去にも発見されており、同校で保管されている。天童郷土研究会長で2人の手紙にも詳しい元山形北高校長の野口一雄さん(72)=天童市=は「作曲家の思いが初めて分かった。確かに『倦(う)まずたゆまず』などの前向きな詞に合う、希望を持てるようなメロディーだ」と話す。

 手紙は、旧山形第二高等女学校教諭だった井上助太郎さんの孫で、山形北高OGの矢矧千重子さん(60)=上山市=が先月、同市内の実家で発見した。井上さんは茂吉の弟子で作詞の依頼者でもある。矢矧さんは「自分が歌っていた校歌がこんなふうに生まれたのかと感動した。生徒たちに伝えたい」と先月末、同校に寄贈した。

 同校生徒会長の3年安倍和奏(わかな)さん(17)は「校歌は生徒の誇り。感謝の気持ちを忘れずに歌っていきたい」、小関剛校長は「作曲家の思いを受け継いでいきたい」と話す。手紙は同校の資料館に展示する。

【山形北高・校歌】
天(あま)そそる 蔵王の山の
ただ潔き 花の駒くさ
わがどちの 徴章(しるし)となして
みをしへの 足らへるにはに
もろともに いざや学ばむ
ゆたかなる 最上の川の
をやみなき 流のごとく
わがどちよ 倦(う)まずたゆまず
豊栄(とよさか)と さかゆる国に
ほがらかに いざや励まむ

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