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屶網さん、ノッカーでグラウンドへ 鶴南野球部、開会式で先導役も

2019年07月09日 20:43
試合前のノッカーとして最後の夏に臨む屶網怜奈さん=鶴岡南高グラウンド
 11日に開幕する全国高校野球選手権山形大会。鶴岡南高の野球部員として男子に負けず汗を流してきた3年屶網(なたあみ)怜奈さん(17)が、初戦(12日)の試合前ノッカーとしてグラウンドに立つ。女子の出場は認められていない中、チームメートと同じユニホームで臨む“最後の夏”。「これまでの思いを全てぶつける。丁寧かつ気迫のノックで選手の気持ちを高めたい」と力を込めた。

 野球経験者の父や兄の影響で、小中学校と軟式野球に打ち込んだ。高校進学では「男女の体格差も大きくなる。練習について行けるかどうか、部活動の所属先を巡っては本当に悩んだ」と振り返る。マネジャーといった選択肢もあったが、選手の道を選んだ。「大好きな野球。プレーするからこそ味わえる感動を大切にしたかった」

 ポジションは二塁手。硬式球では、打球の強さや動きに慣れるまで時間がかかった。出場は練習試合などに限られた。それでも、悔しさをばねに全力でプレーしてきた。「多くの葛藤があったからこそ、支えてくれる人へのありがたさを感じながら野球ができている」と口にする。

 そんな頑張りをみんなが見てきた。野球部主将の2年太田港人さん(16)は小中高校と屶網さんの後輩で、同じ二塁手。「声を出してメンバーの士気を高めてくれる。野球経験が豊富で気配りもでき、選手として尊敬している」と語った。井上鉄也監督(44)は「ボールへの反応が良く、確実な守備も持ち味」と評し、「男子部員との体力差もあると思うが練習ではよく食らい付き、最後までやりきろうとする姿勢はさすがだ」とたたえる。

 屶網さんは11日開会式で入場行進の先導役も務める。「3年間、自分なりに努力を重ねてきた。悔いを残さないよう気持ちを整理して臨む」とし、「大会で与えられた重役を堂々と務めたい」と決意を語った
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