性被害の現状に目向けて 自主映画上映、監督訴え

5/30 21:33

 性的虐待をテーマにした自主映画「静寂」が30日、愛知県東海市の市民交流プラザで上映された。少女期に親戚から虐待を受けた経験を持つうみの樹祢さん(46)=神戸市=が監督を務めた。うみのさんは上映後の講演で「性被害や虐待の現状に、自分ごととして目を向けて思いを寄せてほしい」と訴えた。

 昨年末にいったん上映を終えたが「また見たい」との声が相次ぎ、この日から各地で再上映されることになった。映画は義父から虐待を受けた女子中学生が人との関わりの中で再生する様子を描く。うみのさんは「(身近な人と)対話して相手を知ることが大切だ」と語った。

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