河合隼雄物語賞に吉原真里さん 学芸賞は国分功一郎さん

6/6 19:02

 第11回河合隼雄物語賞・学芸賞の選考会が6日、京都市内で開かれ、物語賞は吉原真里さんの「親愛なるレニー」(アルテスパブリッシング)に、学芸賞は国分功一郎さんの「スピノザ」(岩波新書)に決まった。賞金は各100万円。授賞式は7月14日、京都市中京区のホテルオークラ京都で。

 物語賞の選考に当たった作家小川洋子さんは「(同賞で)ノンフィクションが選ばれるのは初めて」とした上で「人生の中で人が体験する偶然の意味の重さを感じ、物語賞としてふさわしいと思った」と力を込めた。

 学芸賞選考委員の批評家若松英輔さんは「哲学がどう働き得るのかということを創造的に論じた優れた作品」と評した。

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