京都大などのチームは、昆虫のゲノム(全遺伝情報)を簡単に編集する手法を23日までに開発した。従来は編集に必要な薬剤を昆虫の卵に注入していたが、卵を産む前の雌の成虫に注射する。チームの大門高明京大教授(昆虫生理学)は「壊れやすい卵より、丈夫な成虫は注射がしやすい。中学生でもできるくらい簡単」としている。
食料危機の打開策として注目の昆虫食などへ応用が期待される。
ゲノム編集は狙った遺伝子を切断して機能を失わせたり、変えたりする技術。肉厚なマダイや有用成分が多いトマトの開発に利用され、効率的な手法を開発した欧米の研究者が2020年にノーベル賞を受賞した。
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